今日の夕方、時事通信社からのニュース配信を読みました。
「自民党の細田博之幹事長は6日の政府・与党連絡会議で、定額給付金について『景気対策なので、国会議員も辞退せずにもらって使うべきだ』と提唱。公明党の北側一雄幹事長も『堂々と使うべきだ』と同調した」
このニュースを見て思い出したのは、昨年12月15日に開かれた参議院の決算委員会での麻生総理の答弁です。総理は、高額所得者が定額給付金を受け取ることを『さもしい』と発言したことを我が党の神本美恵子委員に問われた時、「多額の年収がある人がもらわないのは人間の矜持の問題」と答えました。この後も、総理は何度か同じような発言を繰り返していたように記憶していますが、私の理解では、麻生総理は高額所得者が定額給付金を自発的に辞退することが望ましいとの見解を示したと思っていました。ところが、今日のニュースを見ると、自民党の幹事長自らが国会議員も定額給付金を受け取り消費すべきだと言われています。麻生総理の言われる『矜持』を持つ年収とは一体どれくらいなのでしょうか、と思わず首をひねりました。
今日、野党共同で2008年度第二次補正予算案に対する修正案を提出しました。
中身は、第二次補正予算案の定額給付金にかかる歳出とその財源としている特別会計からの繰入にかかる部分を削除したものです。
2兆円もの大金があれば緊急的な雇用対策を講じることができます。消えたままの年金問題を解決するためにも、また、周産期医療を始め安心できる医療体制の再構築にも、少子化対策にも講じることができます。2兆円は元々、国民の納めた税金です。政治がこの財源をどんな政策に使ってもらいたいかは国民に聞くべきではないでしょうか。