オバマ大統領就任

日本時間の今日未明、第44代アメリカ大統領にバラク・オバマ氏が就任をされました。アメリカ発の金融危機や中東情勢への対応など、オバマ新大統領の決断や政治手腕に大きな期待を寄せたいと思います。
『この日に我々が集ったのは、恐れではなく、希望を選んだためで、争いの代わりに団結を選んだからだ』
『この日、我々は実行されない約束やささいな不満を終わらせ、これまで使い果たされ、そして政治を長いこと混乱させてきた独断などをやめる。それを宣言するためにやって来た』
就任演説の中で印象に残った言葉です。
大統領が呼びかけ、国民が応える。
アメリカが一体となって危機を克服していく姿勢に学びたいと思いもしました。

日本では、第二次補正予算案の中でも定額給付金の是非、天下り・渡りの是非、消費税導入の在り方などを巡って参議院予算委員会は与野党の意見が対立、他方、自民党内部でも意見の対立があると連日報道されています。他党の議論に口出しはしませんが、予算委員会では政府提出の予算案を審議しています。ただ、本当に残念なのは、例えば、私たちが予算の組み替えの提案や予算案修正法案を提出しても与党は聞き入れてくれる姿勢さえも示してくれないことです。
今日、参議院の予算委員会では参考人から「雇用と経済」についての意見を伺いました。学習院大学の宮川努教授から定額給付金について『地域振興券の景気浮揚効果は一時的。今回はより広範に給付されるが、景気後退の長期化に対応できるものとは言えない。もし社会政策として考えるのであれば、税制の変更で対応するべき』との意見がありました。国会にお招きをした参考人である学者から、定額給付金への疑問の声があがったことは大きいと思います。この他にも定額給付金の効果に異を唱えた財政審の会長にも参考人として意見を伺いたいと、私たちは委員会に要請を行っていますが、与党はなかなか前向きに応じてくださっていません。
報道では、与党は今週金曜日にでも参議院で補正予算案の採決を行い、来週月曜には総理の所信表明演説を行い、来年度本予算案の審議を衆議院で始めたいと伝えられます。仮に参議院で補正予算案がまだ審議されていたとしても平行して本予算案の審議を始めるのではとも伝えられています。
政府がまさか参議院を軽視した決断を行うとは思いませんが、緊張感のある数日が続きそうです。

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