政府の予算

自民党のマニフェストを発表された麻生総理は『責任力』を強調され、民主党の政策には財源がないと批判をされました。
政府の予算を調べました。
平成21年度の当初予算に約14兆円もの補正予算を加えると、今年度の予算額は102兆円です。ところが、建設公債と特別公債の発行だけで44兆円にのぼり、予算の半分近くを借金で占めていることがわかります。政府による今年度の税収見込額は46兆円で、金融危機の影響で税収そのものが更に減少する可能性も否定はできません。つまり、政府は今年度の予算だけでも税収とほぼ同じ規模の借金をしていることとなります。
仙谷由人前衆議院議員の試算によれば、平成21年度補正後予算の公債依存度は実に43%となり、利払費だけでも9兆5,637億円にものぼることになります。これを1日当たりの利払費にすると約262億円、1時間当たりに換算すると約11億円となります。
これだけの借金を重ねた上に、景気が回復すれば2年後に消費税を上げると麻生総理は言われています。借金と増税に頼る予算は、果たして責任ある財源と言えるのでしょうか。
私たちは、借金と増税に踏み切る前に、まずは予算の総点検を行い、徹底して無駄を排除したいと公約しています。例えば、これまで、政府・与党からは何度も社会保障費は絶対に削れないので、ここに無駄はないとの説明を受けてきましたが、民主党が財務省に予算の費目の組み替えを行ってもらったところ、これまで『社会保障費』として計上されていた費目の中に『施設整備費』や『庁費』などが含まれていたことも明らかになりました。社会保障費そのものは削減できませんが、不要不急な施設整備などは見直すことが可能です。あわせて、1つ1つの事業が本当に必要なのか。また、随意契約の必要があるのかどうかも含め、これまでの政府が行ってこなかった予算の見直しを行うことが、借金や増税の前に行うべきことと考えています。

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