事業仕分けが終わってから1ヶ月が過ぎました。あの一時期の慌ただしさから、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
野党時代にも思ったことを、今回、与党となり事業仕分けを担当した立場として再度強く思いました。
「たかが」
「せいぜい」
「程度」
各省の予算要求担当者から、その事業に必要な予算額についての説明を受ける時に、彼らがよく使う言葉です。
「事業全体としては6億円程度ですが、その中の○○経費はたかが1億円です」
「まだ詳細は詰めていませんが、見通しとしてはせいぜい2億円くらいかと」
国の一般会計と特別会計をあわせると200兆円を超えます。全体の規模で比較すると、数千億、数十億円は「たかが」であり、「せいぜい」でもあって、「程度」としては低いという思いが出てくるのかもしれませんが、国民が納めた税金が財源との意識を持つためにも、もっと言葉を大切にして使ったほうがいいと、仕分けが行われた市ヶ谷の体育館で何度も思っていました。
また、言葉の使われ方だけではなく、予算の使われ方においても納税者に説明がつかないような事業も相当目の当たりにしました。
これまで公開されることなく決められ続けてきた税金の使われ方を、事業仕分けで情報公開する作業に携われたことは私にとってとても大きな経験でした。作業中に思ったことはこれからの私の政治家としての活動において、与党の原点にしていきます。