本会議は議員全員の会議であり、議院の意思はここで最終的に決定されます。委員会で審議された法案等は本会議で採決され、正式に法律として施行されます。本会議は公開が原則であって、本会議を開くには総議員の3分の1以上の出席が必要となり、議事は、特別の場合を除いて、出席議員の過半数の賛成で決せられ、採決方法には、押しボタン式投票のほか、記名投票、起立採決、異議の有無を諮る方法があります。押しボタン式投票は、参議院改革の一環として、第142回国会(平成10年(1998年)1月12日召集)から導入されたもので、議席に備え付けられた賛成または反対のボタンを押して投票します。議案の採決は、押しボタン式投票で行うのが原則ですが、議長が必要と認めたとき又は記名投票の要求があるときには、記名投票で行います。記名投票では、賛成の議員は白色票を、反対の議員は青色票を持って登壇し、投票します。なお、押しボタン式投票と記名投票の結果は、会議録に掲載されるほか、インターネットで公開されます。テレビのニュースで○○議員が反対票を投じましたと報道されているのはこの記名投票の様子です。原則押しボタン式での採決ですが、参議院規則138条で、5分の1以上の議員の要求がある場合は記名投票にしなければならないと定めており、その場合は記名採決が行えます。
本会議は原則として、参議院では月・水・金曜日の午前10時、衆議院では火・木・金曜日の午後1時から開かれます。