民進党の有志議員らの呼びかけで25日、LGBT総合研究所の森永貴彦氏を招き、LGBTに関する勉強会を開いた。
冒頭、呼びかけ人を代表して西村智奈美衆院議員が、「LGBT差別解消法案を他の野党にも呼びかけ衆院に提出しているが、超党派の議員連盟の場でも議論が進んでいない状況にある。機運を高めていき、何とか立法につなげていきたい。この勉強会を契機に今後さらなる運動を展開していきたい」とあいさつした。
森永氏の講義では、(1)日本では性自認や性的指向に関する理解が進んでおらず、また性的少数者の人権保護が法律で守られていない(2)東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、理解が進みつつある(3)セクシャリティを構成する要素(4)国内のLGBT・性的マイノリティは8%、約13人にひとり(5)LGBT・性的マイノリティとの向き合い方(6)「アライ(ALLY=支援者)」になる(7)LGBT・性的マイノリティに限らず、多様性の享受には「知識」と「意識」が重要――といった話があった。
その後、(1)西村衆院議員から国会での状況(2)尾辻かな子大阪2区総支部長から国内・海外の状況(3)細田智也入間市議から選挙時のエピソード(4)井上将勝・山根史子両埼玉県議から同県での取り組み、LGBT条例準備が始まったこと――などの報告があった。
蓮舫代表は、「LGBTに関わらず、多様性を持った人たちが日本で生まれ育ち、息苦しくない環境を整えたい」「個人の尊厳や幸福の追及に着眼するのは民進党だ」と語り、引き続き勉強会や意見交換などを行い、取り組んでいくことを表明した。
勉強会の呼びかけ人は次の通り。
•衆院議員:泉健太、柿沢未途、武正公一、西村智奈美、山尾志桜里
•参院議員:大野元裕・大塚耕平・神本美恵子・杉尾秀哉・福山哲郎
•総支部長:尾辻かな子(衆院大阪2区)
本文は民進党HPより転載