ハイチで大地震が発生しました。国際赤十字はハイチの全人口の3分の1にあたる300万人が被災したと発表、また、ハイチの首相が、死者は10万人にのぼると示唆したとの報道があります。
1995年1月17日未明に阪神淡路大震災が発生し、6432人の方々がお亡くなりになりました。当時、ニュース番組で被災地を取材し報道していた私は、一瞬にして全てを失わせてしまう地震の恐怖を間近で実感していました。地震災害の多い日本だからこそ、ハイチへの救援活動を行うべきだと思います。
外務省の政務三役に問い合わせると、ハイチの大使館、国連機関も被災をしていることから現地の詳細な情報が入りにくいこと、また様々な情報が錯綜し混乱していることから、日本から救援隊を送る前に、まずは、日本がハイチで何が出来るのかを調査することを優先させ、日本が取りうる適切な対応を準備しているとのことです。
今日夕方、平野官房長官は会見でハイチに調査団を本日中に派遣することや、緊急無償資金協力の実施、援助物資の供与をしていくことを明らかにしました。
人命救助を優先するためには一刻も早い救援隊の活動が望まれることは当然ですが、被害規模や余震などの被災地状況を詳細に把握し、求められる支援は何か、救援部隊が最大限に能力を発揮できるための情報網を整えることの必要性を日本政府は15年前の阪神淡路大震災で経験しています。
調査団の調査結果を受けて、現地で求められる救援の声に日本が応える活動を行うことになると思っています。