昨日から衆議院の予算委員会で政府提出の平成20年度補正予算案の審議が始まりました。
昨日、民主党で質問をされた菅直人代表代行、仙谷由人衆議院議員、逢坂誠二衆議院議員は、麻生総理が2兆円かけて行いたいとする定額給付金、昨年末に官僚が作成した政令で天下りを何度も繰り返す「渡り」が可能になっていた問題、喫緊の課題となっている雇用の問題が集中的に取り上げられました。しかし、麻生総理からは問題を解決するための明快な答弁はなかったように思えます。今日の午前も同じく予算委員会で、枝野幸男衆議院議員が質問をされましたが、総理は定額給付金は消費刺激のために豊かな方も「盛大に」使ってほしい(この盛大に使うという意味がよくわかりません)と何度も強調されました。それにも関らずご自身が受け取るかどうかは「決めていない」と答弁を避け続けました。
この定額給付金制度案に関してだけでも麻生総理の言葉は昨年から何度も変わってきました。支給する時期が「年内」から「年度内」になり、昨日は「年度内は困難」との見通しになりました。ご自身の受給については「ぼくは受け取らない」「矜持の問題」「さもしい」といった発言をされていましたが、昨日からは「まだ決めていない」と明言を避けるようになりました。
総理の言葉が定まらない政策に2兆円もの税金を使うことが、本当に国民が望んでいることなのかと訝しく思います。