『私は原発の問題を最重要視している。やればできるほうになぜ政治が進まないのか』
この言葉が心に残る。
1月23日、東京都知事選挙が告示。大きな争点が『脱原発』。
『脱原発』には私も想いを同じくする。が、実際には「言うは易く行うは難し」の課題が山積していることは無視できない。
使用済み燃料の最終処分、廃炉作業、代替電源の確保、火力発電依存による温室効果ガス排出増、資源輸入のシーレーン安定確保など課題は大きく重い。明日から原子力発電所をなくすことは現実的には難しく、明日から即、脱原発社会にはなれないが脱原発依存の方向性を示すことはできるし、そのための政策を掲げ、実現していくことはできる。
私たちは2012年に野田内閣において『2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する』とし、
①40年運転制限を厳格に適用する
②原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ再稼働とする
③原発の新設•増設は行わない。
3つの原則を示した。
現政権がこの原則をどうするのか。一国会議員として行政監視を行い、政策提言を続けないといけないと思う。東日本大震災を経験したからこそ、震災前の原発依存社会に軽々と戻ってはいけない、と。
そこに、細川護煕候補を応援した小泉元総理の言葉が胸に響く。
『私どもは夢を持っている。理想を掲げるのは政治じゃないと批判する人もいます。しかし、原発ゼロで東京は発展できる、日本の経済は成長できるという姿を見せることによって、日本は再び世界で自然をエネルギーにする国なんだな、環境を大事にする国なんだな、そういう発信をする国になりうる』
東京都知事選挙。民主党が組織的勝手連で応援するとの都連方針を尊重、とのわかりにくい姿勢は潔しとしないが、「東京が先頭に立って省エネルギーと再生可能エネルギーの普及拡大をはかることで、日本の原発ゼロの成長戦略をリードしていきます」と主張する細川護煕候補を、私は応援する。