記者会見

蓮舫代表代行は5日夕、定例記者会見を党本部で開き、(1)ヨルダン軍パイロット殺害事件(2)党改革創生実行本部――等について取り上げ、見解を語った。

蓮舫代表代行はヨルダン軍パイロットが殺害された痛ましい映像が4日に動画サイトに投稿されたことに関して、「ヨルダンには後藤健二さん解放に向けて努力いただいたし、ヨルダン国民の皆さんは尊い祈りを捧げて下さったこともあり、今回のパイロット殺害の件は残忍なテロ行為は許せないという強い思いをあらたにした」などと語った。

党改革創生実行本部第1回役員会を3日に開いたことに言及し、「岡田代表が代表選でも公言したが、300日プランで党改革創生会議の報告をしっかりと実現して党の再生につなげる。役員会ではその300日についてどのような時間軸で何からどうやって進めていくかについて簡単なブレインストーミングをした」と報告した。

記者団から過激派テロ組織ISILが邦人2人を拘束・殺害した事件について、政府の対応に関してどう見ているかを問われると、「衆参の予算委員会を通じて少しずつではあるが政府から公開できる情報が明らかになってきているが、案件が案件であるのですべての情報を公開するよう要求するつもりはない」と前置き。「ただ、特に今日2日の参院予算委員会の集中審議の中では、湯川遥菜さん、後藤健二さんの2人が拘束された映像が1月20日に動画サイトに投稿される前に国家安全保障会議が日本人人質事件を案件に開かれたことがないことが明らかになった」と指摘し、「今回の邦人2人の事案について、政府の意識が本当に全力で注がれたのかどうかについてしっかりと政府自身に検証していただき、国民に公開していただいて国会でもう1回議論すべきだと今日の委員会質疑を聞いている限りでは思った」と語った。

4日の衆院予算委員会でこの件について安倍総理が「首脳との電話会談の中身は特定秘密に当たるかもしれないので答弁は差し控えたい」と述べた点については、蓮舫代表代行は「論点が二つあると思う」とコメント。「今回の2人の件に関しては、相当高度な安全保障に携わる各国首脳とのやり取りがあったことは推察できる。その部分のすべてを今情報公開する時点にないという判断は納得できる」とする一方で、「本当にそれだけ高度な、国民の命を守るための情報だから特定秘密に指定したのか。それとも政府にとってある意味で不都合な事実だから特定秘密に指定されたのであれば議論すべきだと思う。残念ながら現行の特定秘密保護法ではその情報を国会の中の閉ざされた空間でも議論することができないので、その問題はその問題として、これからもそうした視点も含めながら国会の論戦に臨みたいと思う」と述べた。

(会見動画)
https://www.youtube.com/watch?v=S_YPZMPsIrQ&feature=youtu.be

(本文、動画は民主党HPより転載)

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