蓮舫代表代行は19日夕、党本部で定例記者会見を行い、(1)衆院予算委員会での議論の印象(2)セクハラ・パワハラへの対応――等について見解を語った。
本格的な論戦が始まった衆院予算委員会について、「わが党は岡田克也代表が90分間、直球でしっかりと質問をした。その後、玉木、岸本、黄川田各代議士が質問したが、それぞれがそれぞれの立場と専門性を持っていい質問をしていた」と語った。岡田代表と安倍総理との議論については「安倍総理の答弁ぶりについては岡田代表の対応の方がおとなだったという印象を受けた」と語った。
「おとなの印象」というのはどういう点かとの記者の問いには「われわれも3年3カ月政権を担当したので、いろいろな課題があるなかで危機管理というのは最も優先度の高いものだと思っている。その部分で過激派組織ISILにわが国の国民が拉致された可能性が極めて高い、まだ終わっている事件ではなかったなか、真偽の確認はもちろんだが解決するまでは官邸での危機管理能力という点では当然官房長官がリーダーシップを担って行うものという岡田代表の指摘が正しいと思っている」「法律上は官房副長官でいいということに確かになっているが、事の重さに鑑みると、総理と官房長官が選挙の応援で日本中を回っているのではなく、どちらかがしっかりと官邸にいて、官僚に指示をして情報を万全に共有しながら対応すべきだったと思う」と感想を語った。
また格差拡大の問題を岡田代表が衆院予算委員会で取り上げたことに関しては、「総理は認めないが、社会に格差が広がっている。母子家庭・父子家庭など1人親家庭に対しての岡田代表の強い思いは総理も受け止めてくれたようだが、ただ、予算案に盛り込んだ事業で十分だという認識は私どもとはかい離がある。格差を縮小するためには予算をもっと充実するべきだと思うし、事業ももっときめ細かにすべきだ」として、政府に対応を求めた。
女性自治体議員の3割がセクハラの被害にあっている新聞報道に対しては、18日に開いた党の男女共同参画推進本部で党のセクハラ防止指針が了承されたことを説明し、「わが党が率先してこうしたセクハラやパワハラが議会内や一般社会でこうした被害がなくなるよう動きをつくっていきたい」と表明。
週末の21日には兵庫県を訪れ、兵庫県連大会に出席するとともに、同県内のDV関連施設を視察するとともに関係者と意見交換する予定である旨を報告した。
(本文民主党HPより転載)
http://www.dpj.or.jp/article/106209/衆院予算委「それぞれが専門性を持っていい質問をした」蓮舫代表代行