蓮舫代表は10日夕、定例の記者会見を党本部で開き、(1)TPPの衆院本会議での採決(2)九州電力玄海原子力発電所3、4号機の審査合格(3)鶴保庸介沖縄・北方対策担当大臣の「土人」発言――などについて所信を述べた。
TPPの衆院本会議での採決については、「強行的に採決をされた。非常に憤りを覚える」「(TPPに否定的な)トランプ新米国大統領選出の結果を受け、米国が批准しなければ発効しない仕組みだが、なぜわが国だけがこの批准を急ぐのか明快な説明がないまま急いでいる」と指摘、「国益にかなう、国民が求める、最優先事項を審議すべき。それはTPPではなく、長時間労働の是正ではないか」と述べた。
原子力規制委員会が九州電力玄海原子力発電所3、4号機の安全審査の合格内定をしたことについて、「鹿児島、新潟の知事選の結果を見ても、国民の原発再稼働に対する姿勢は積極的なものではない」「次々と再稼働に向けた手続きを進めているのが理解できない」「再稼働するのであれば、少なくとも福島の教訓を踏まえ、避難計画に国がもっと深く関与すべき」「政府の姿勢に到底納得できない」と語った。
鶴保大臣が自身の「土人」発言を繰り返し肯定している件については、「理解できない」と断言。金田法務大臣や菅官房長官が「土人」発言を問題視しているにも関わらず、鶴保沖北担当大臣だけが問題ではないと言うのは閣内不一致だと指摘した。
さらに、鶴保大臣が沖縄の振興予算と基地問題をリンクしていると過去に発言したことにも触れ、「沖縄に向き合う姿勢とは到底思えない」「あらためて大臣の資質、発言の軽さを、国会・委員会で問うていきたい」と述べた。
本文、動画ともに民進党HPより転載