民進党は7日夕、「尊厳ある生活保障総合調査会(前原誠司調査会長=衆院議員)総会を国会内で開き、中間報告案の取りまとめを行った。来週の「次の内閣」会議に報告される予定。
冒頭であいさつに立った蓮舫代表は、「これまで何人もの学者の皆さんから貴重なご高説を伺いって率直な意見交換を行い、先日は慶應義塾大学の井手英策先生から提言をいただいた。今後は全議員で議論をして、提言からわれわれが何をなすべきか、どんな政策にするべきかを具現化していく」「私はこの党の、皆で率直な思いを議論して、一つひとつ積み上げて決めていく文化が好きだ。安倍総理のようにトップダウンではなく、ボトムアップしていく途中経過がものすごく大事だ」などと述べ、この国の形を民進党としてまとめてもらいたいとした。
前原調査会長は、「前回の調査会で井手先生の提言について議論し、概ねの了解を得た。今日はその提言を元に中間報告をまとめ、この方針に従ってこれから具体的な負担と給付の中身を決めていく土台となる極めて大事な場だ」と述べた上で、中間報告について、「どういう中身で国民の皆さんに給付していくのか、その財源をわれわれはどう考えていくのかといった具体的な議論に向けたスタートの礎になるものだ」と話し、熱心な議論を促した。
総会では活発な議論が行われ、「財源の議論」「授業料無償化と給付型奨学金の並立について」「負担増に対するサービスの具体例の提示が必要だ」「議員定数削減などの身を切る改革も」などといった意見も出された。中間報告(案)は執行部に一任ということで了承された。
本文、画像は民進党HPより転載