2004年7月19日(月)
=== 今回の選挙について(3) ===
嬉しいこともありました。
実は、体調とのどの調子が悪くなって、選挙期間でまるまる一日休ませてもらったことがありました。その日は、スタッフたちだけで街頭演説。
6人ほどのスタッフが、7ヶ所を回ってそれぞれの地点でリレー演説。あるいは、一ヶ所だけ、若手女性の区議さんに集まってもらって、女性だけのリレー演説。
平日の昼間にも関わらず、たくさんの人たちが彼らの話に足を止め、耳を傾けてくれたそうです。
そのとき配った私のママフェストは、7,000枚もみなさんが手に取ってくれました。
これには、やっているスタッフたちが大喜びをしていましたし、私にとってもとても嬉しいことでした。もちろん、彼ら彼女らに負けるもんか、という根性もでて、のどだの身体だの、いっぺんに吹っ飛んでしまいました。
おかげさまで、スタッフたちの情熱が有権者のみなさんに届いたようです。無党派層といわれる人たちは、政治には無関心ではない、政治が彼ら彼女らの要求に応えていないだけだということがわかりました。
(おしまい)
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2004年7月18日(日)
=== 今回の選挙について(2) ===
そこで、T代議士が
「いっそのこと、若い区議や都議で選挙をやっていきませんか」
と。
私は知らなかったのですが、東京には、20代の区議会議員がたくさんいるんです。
しかも、2世議員ではなく、地元で生まれ育ったわけでもなく、出身は関西だけど、就職して世田谷区に住んでいたから、と世田谷区議選挙に出て議員になっていたり。
みんな、「自分でやんないと政治は変わらない」と密かに思っている人たちです。
密かに、ってところが、実は私が気に入っているところです。みんな声高にそれを主張したりはしません。大声で叫ぶのではなく、地道に実践しているんです。
そういう若い議員さんたちにあって、じゃあこの人たちとやっていこう、と決心しました。
でもいってみれば、私にとってだけではなく、今回の選挙はそうしたスタッフたちにとってもひとつの賭けでした。
というのは、選挙スタッフは20代の区市議会、都議会議員が中心で、まとめ役の二人が最高齢で37歳、という構成になりました。
「選挙は大学祭じゃないぞ」
という声も聞こえました。
私は新人候補、スタッフは区議ですので、私にも区議にも後援会などの支援組織も何もない。
ので、作戦は「無党派の支持をかき集めろ」。とにかく外に出ていこう、と。若いスタッフが街頭演説をいつどこでやるか、駅頭、商店街を何ヶ所回るか、毎日深夜まで話し合っていました。演説の現場ではNPOと学生ボランティアが頭を下げてビラをまく。私もネを上げて入られません。
気がつけば、いわゆる「ドブ板選挙」をやってました。
(続く)
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2004年7月15日(木)
=== 今回の選挙について(1) ===
結果として92万票いただきましたが、過程はとても苦しいものでした。
まず、民主党としては初めて東京選挙区に2人立候補させることになりますから、票を分けるというか、どっちかに支持が偏らないようにしないといけないわけです。
そこで、現職の小川敏夫さんは元弁護士で検事で裁判官(考えてみればすごいなあ)ですから、「悪との戦い」イメージですね。そのあたりの支持をいただく、と。
じゃ、も一人どうするかとなって私に白羽の矢が立てられたということで、おそらく私に期待したのは女性の支持を獲得することだったんでしょう。
私もやりたいこと、子どもたちの安心と安全などがあって(ママフェストをご参照ください)立候補することにしたんですから、主に女性に訴えかけていこうとしました。
で。
参議院選挙ですから、衆議院の先生方も応援してくださるんです。衆議院の場合、東京には25の選挙区があって、そこからそれぞれ勝ち上がっている先生、惜しくも逃して次回のために頑張っている先生方がいらっしゃいます。
25人いらっしゃっても、その中で党首(当時)や党の役員を務めていらっしゃる先生は全体の選挙をみなくてはいけませんから、東京選挙区での応援から除いて、22人の先生方が2人の候補者を応援していただくことになります。
そこで、私には6人の先生、もう一人の方には16人の先生が応援してくれることになりました。
つまり、私は小選挙区の区割りでいくと、6つの地域(選挙区)しか選挙活動できなくなりました。
私は、目の前が真っ暗になりました(大袈裟にいうと、ですが)。
(続く)
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2004年7月13日(火)
=== 「ありがとう」をいいたいのに ===
当選が決まってしばらくたちました。
すぐにもHPを再開しなきゃ、応援していただいたみなさんにお礼を言わなきゃ、と思っていたら、スタッフが、
「知ってるとは思うけど……」
と。
「『当選御礼』とか、手紙出しちゃダメですよ」
と。ほかにも、
「『おかげさまで当選いたしました』も絶対にダメ」
と。
公職選挙法で厳しく禁止されているかららしい。
「だって、私が当選できたのは、私に投票してくれた人たちのおかげだし、選挙を手伝ってくれたスタッフや、知り合いに電話をかけてくれた人たちがいたからでしょ。
その人たちにお礼も言えないなんて……」
と絶句する私。
ということで、HPでも「ありがとうございました」も何もいってはいけないそうで、これじゃあ義理も人情もあったもんじゃないですね。
ちなみに、暑中見舞いも年賀状も
「投票依頼とみなされますから、ダメ」
なんですって。
なんか、選挙中もいろいろと縛られて、選挙が終わってからも……、というここ数日でした。