2004年12月21日(火)
民主党党大会に出席。
12月19日、20日と民主党の党大会に出席するため一泊二日で福岡県に行ってきました。来年4月には福岡2区で衆議院議員の補欠選挙が行われます。政権を獲得するためにも、これから行われる全ての選挙で民主党が勝つために党内一丸となって活動を展開していきますが、首相補佐官が再び立候補に名乗りを上げると言われる福岡の補選の結果は、惜敗が許されないものだという認識が党大会でも新たにされました。
この補選で民主党が公認する候補者は平田正源さん、37才です。彼は、19才の時に交通事故で脊髄を損傷し車いす生活をしています。その後、自分の可能性を広げるためにアメリカに渡り勉強し、弁護士資格を得て活動をしてきた人です。日本に帰国した後は、全ての人に可能性が広がる社会を目指し、政治の勉強をしてきたと聞きました。事故の結果も、アメリカでの挑戦も、おそらく大変なものだったと思いますが、実際にお会いする平田さんは、その努力を感じさせない柔らかな笑顔の素敵な人でした。
国会が、全ての日本人の思いを代弁する場所であるためにも、平田さんの今回の挑戦を私は心から応援したいと思います。20日の朝、福岡市内の9カ所で、民主党の政策を訴える街頭演説活動が行われました。私は、中村大学前交差点で街頭演説活動を行いました。暖冬とはいえ、足に手に寒さがこたえる朝でしたが、民主党所属国会議員の仲間と共にマイクを握り、道行く車やバスに政策を訴えました。福岡市民の方々は年末に向けた生活、現実に忙しく追われていて、まだ、来年春の補選は遠いものという印象を受けましたが、福岡にとどまらず、日本を良くするためにも、この補選は負けられないと強く思います。
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2004年12月15日(水)
中国・上海に行ってきました。
先週末、中国・上海に行ってきました。
この4、5年は毎年1回は上海を訪ねて、その発展ぶりを見てきていますが、去年はストリートチルドレンの多さ、国有企業をリストラされ上海市に交通整理人員として再雇用された人達の多さに驚かされました。
今回の旅では、上海の陸の玄関口の上海駅に近いホテルに泊まり、上海駅発の地下鉄に乗って移動をしました。ストリートチルドレンも、交通整理人員も解消されるどころか、増えているようです。上海駅にたむろをしている盲流(仕事を求めて中国国内を移動している中国人のこと)も、朝から晩まで途絶えることなく駅前に所在なく立っていました。次々に開発される高層ビルは、確かに発展の象徴のようにも見えますが、夜になると、電気が灯る部屋は数えるほどで、その多くは投資で売買されていることを物語っていました。2年前に建てられた新しいビルでも、手抜き工事なのか、水漏れ、壁の亀裂、電気の故障と住人からの苦情が絶えない、と聞きました。
中国旅行で楽しみにしているのは、市場を回って買い物をすることですが、モノの値段が安くなりました。あきらかに偽物ブランドですが、ポロシャツは5枚で100元(1300円)とたたき売られています。毎年、流行にあわせるように様々な種類の商品が市場に出回ってきましたが、今年、目にした商品(洋服や小物、アクセサリー、玩具など)は、昨年と変わらぬモノばかりが目立ちます。おそらく、昨年の在庫処理が進んでいないのではないでしょうか。
この時期、多くの観光客が楽しみにしているのが上海蟹です。残念ながら私はアレルギーのため、蟹を食べられませんが、一緒に旅行をした母は大の蟹好きなので、何度も海鮮レストランや食堂に行きました。今年は上海蟹が大漁でした。養殖も進んでいるようですが、お店で頼んで一杯平均で50〜80元(650円から1000円ほど)でした。毎年、大体200元(2600円)はするところ、今年は3分の1まで値崩れしています。
衣食住のうち、衣食においてデフレ傾向が明らかになっています。住は投資の対象となり、日ごとに値段が上がっていて、一般の人々が手に出来るものではなくなっています。
人民の経済格差への不満や不安は、これまでにないほど大きくなっています。
中国で生活をしていたことから、旅をする時はなるべく中国人と同じ目線を持つよう気をつけています。日本では、中国経済発展の明るい部分がよく報道されていますが、中国を訪れる度に、暗い部分ばかりが目に入ってきます。
来年は日本にとって戦後60周年ですが、中国にとっては抗日戦争勝利60周年です。これまでのように、人民の不満を抗日に誘導するような政策がとられた時、日中関係はどうなるのかと身震いがしました。
もはや、靖国に行く行かない、の問題ではなく、日中関係をどうしていくのかという正確な位置づけをすることが小泉首相に問われている、と思います。
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2004年12月6日(月)
サンタクロースはいるのかどうか。
昨日、映画「ポーラーエクスプレス」を見に行ってきました。
最新技術によるリアルなCGが話題の作品ですが、実写なのか、CGなのかがどうでもよくなるほど素敵な作品で、子ども達と一緒に身を乗り出し、ポカンと口を開けて夢中になりました。
サンタクロースはいるのかどうか。
小学1年生で、すでに疑問を抱き始めた子ども達に見せたかった映画でしたが、その日の夜に2人が書いた日記には、サンタさんの話が散りばめられていました。寝る前に2人で、サンタさんの話しをしていました。よほど、心に響いたようです。かくいう私も思わず子どもの頃を思い出しました。サンタさんを本気で信じていた小学校時代には、窓を全開にして寝たり、夜中に目を覚ましては耳を澄ましたり、と。今思えば可愛い時もあったものですが、「夢」を信じる心がいつからなくなったのかは定かではありません。
ほんの少しだけ童心にかえるには、お勧めの作品です。
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2004年12月3日(金)
臨時国会が閉幕しました。
今日、臨時国会が閉幕しました。
初当選から今日まで5ヶ月近くがたちました。この間は私にとって初めての経験ばかりでした。資料と六法、パソコンに向かう日々。委員会、そして本会議での質問。国会対策委員として情報を集める作業をしました。民主党の街宣活動に参加をしてきました。東京の自治体議員の活動にはなるべく出席をしました。議員としてではなく、母として家族との時間を大切にと努めました。
時間が足りない。実感です。
積み重なる作業に、流れて行く時間。
ともすれば、忙しさに忙殺されそうな中、頭にひっかかるデータや、現場で見聞きした事柄を政策に反映すべく努力をしていきます。
今朝の毎日新聞の社説では、「成果はなんにもなかった」とあります。
確かに、政治と金、三位一体改革をめぐる国と地方の関係、イラクの自衛隊派遣延長問題という、国のかたちに関わる大きなテーマに関しての国会審議は消化不良で、民主党の対案の見せ方も不十分だったという反省はあります。それでも、改正育児・介護休業法では1年以上働いている有期労働者に育児・介護休業の取得を可能にしました。改正刑法・刑事訴訟法では、集団強姦罪、集団強姦致死罪を新設し、複数の罪による有期刑の上限を引き上げました。改正児童福祉法では、児童虐待への市町村の取り組みを促すことになりました。
各法案審議では、一人一人の議員が使命感を持ち、積極的な審議を繰り返してきたもので、とても早く流れて行く時代を、今の社会を反映させるための立法活動をしてきたと信じています。全ての議員が同じ姿勢ではなく審議が難航するもの、与野党の対立を残したまま数の力で与党に押し切られたものもあります。その結果の法案成立は残念なところがあったとしても国会決定として尊重すべきで、必要があれば更なる改正のために努力するのが議員の仕事だと思います。
今、国民が必要とする法律をつくる。現行法の不備をなおす。そして、同時に「国家像」を描き、国の方向のための法律を整備していく。
議員には多くのことが求められます。
成果はなにもなかったのではなく、国家をどうするかという議論が聞こえなかった、のではないかと感じます。
来年の通常国会では、国家像から見た立法議論をどうするのか、を視点に頑張っていきます。