2005年1月のつぶやき

2005年1月28日(金)

「今の若い者は…」

 先日、格闘家の須藤元気選手とお食事をする機会がありました。
 実は、私は格闘好きで、学生時代からボクシングやプロレスを見に行ったり、熱くテレビ観戦をします。年末はテレビ画面から離れられませんでした。
 お会いした元気選手は、ジーンズに黒のジャケットをタイトに着こなすオシャレな方で、テレビで見るより小柄(とはいっても私よりはかなり大きいです)な、笑顔のさわやかな方でした。
 アメリカで生活をされていたことや、試合に臨む気持ちなどの話しをしましたが、驚いたのは、元気選手は子どもの時からスポーツが全く苦手だったということです。身体も小さく、駆けっこ、鉄棒、水泳など体育は出来なかった子どもで、学生時代はビートルズなどを演奏するバンドをしていて、将来はミュージシャンになりたいと思っていたそうです。
 それでも、格闘に出会って、自分に向いている、と思ったことから身体を鍛え、格闘で頑張っていこうと決め、試合ではどうやったら自分をアピールできるのかを常に考えてきた、と言います。
 自分に向いているもの、一生をかけて力を注ぐものに出会うことは、とても難しいことだと思いますが、体育が苦手だった少年が、今、格闘家として活躍されている姿に密かに感動しました。しかも、仕事が「動」だから、普段は「静」を取り入れるために書道を学び始めたそうです。脱帽です。
 永田町では、「今の若い者は…」、「私の若い時は…」的な話しを耳にすることが多いのですが、ニートやフリーターと呼ばれてしまう人達を、その姿だけを見て若者を嘆くのではなく、やる気を起こさせる仕事に出会う機会をどうやって作っていくのか、という観点がとても大切だと改めて思います。

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2005年1月24日(月)

『「いのち」の記憶』

 昨日、1月23日の日経新聞朝刊の「文化」欄を読み、朝から静かな感動を覚えました。
 『「いのち」の記憶』と題した沢木耕太郎氏の随筆が掲載されていて、そこには、沢木氏ご自身が子どもの頃の父親との記憶と、今、父親としてのご本人が子どもに思う気持ちがいかに綿々とつながっているかが描かれていました。
 家族をつなぐ「いのち」。受け継がれる「いのち」。ごく自然に、当たり前につながってきたものが、崩れてきている。虐待や家族の崩壊に、「いのち」の記憶の連鎖が途切れていることを示唆した随筆で、今、子どもを取り巻く様々な事象を見事に指摘していました。
 21日から通常国会が始まりました。当日衆参両院それぞれで行われた小泉首相の施政方針演説。そこには郵政民営化への意気込みが長々と語られましたが、少子化対策はその7分の1。しかも、いかに子どもを守るかという内容ではなく、いかに子どもを増やすかという制度に簡単に触れただけでした。
 毎年、通常国会には120から130本の法案が出される中、今国会は83本です。それだけ、郵政民営化の議論に重きを置く、という政府の姿勢が見て取れますが、なぜ、今、郵政民営化なのか、の説明は全くありません。
 民主党は、子どもの安全を守り、安心して育児が出来る日本を構築する重要性を訴えています。私も同じように考えています。
 今日、行われた総理の施政方針演説への質問に立った岡田代表。岡田代表の総理への再質問に、総理は「さきほど答弁した」と強弁し、民主党はその答弁に納得せず全ての民主党所属衆議院議員が議場を後にしました。
 優先政策とはなにか。その理由はなにか。説明さえできない首相に改めてため息が出ました。
 今年こそ、政権交代を実現する必要を実感しました。

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2005年1月20日(木)

育児と政策を両立させて頑張ります。

 我が家には猫が6匹います。4匹は捨てられていて弱っていた猫を拾ってきたもので、環境がいいのか、我が家との相性がいいのか、今では拾われた時の様子は微塵もなく堂々たる風格に成長しています。残る2匹は我が家で生まれた猫です。2匹とも真っ白で、1匹は背中に黒と茶色の丸い模様。もう1匹は頭の真ん中に灰色の小さな丸があります。寒い時は1日中ソファーで丸くなっていますが、猫達は全員好きな時に外に出て散歩をし、お腹が空いたら帰ってきます。6匹がそれぞれ出かける時、帰ってきた時には家人が何度も窓を開け閉めするのですが、さすがに面倒だということになり、先日、ドアに猫用の出入り口を取り付けました。小さなプラスティックのもので、猫が頭や手で押すと外からも、中からも出入りできるようになっています。
 昨日の朝、子ども達を学校に送り出してから、猫達にこの使い方を教えました。1匹ずつ、グッとおしりを押してプラスティックのドアを開けさせ外に出しました。帰ってきた時は、私が小さくかがんで猫用ドアから猫の名前を呼び、入り方を教えました。
 若い猫達は、いっぺんに覚えたのですが、問題は堂々たる風格でドアのサイズぎりぎりの「サピオ」です。しかも、見かけとは違い気が小さいので、ドアを押すのが怖いようです。家の中のドアの前にエサを置き、どうやって入ってくるかそっと見ていると、何度もドアの前を行ったり来たりとうろうろしていましたが、30分くらいかけて、ようやく成功しました。
 「よし!」。でもふと、気がつくとお昼近くになっていました。仕事は山のようにたまっています。猫対策で時間をつぶしたことを反省。
 明日から国会が始まります。ボーっとしている時間がなくなります。育児と政策を両立させて頑張ります。

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2005年1月11日(火)

独自に支援募金活動を開始しています。

 今日から子ども達の学校が始まりました。起こして、ご飯を食べさせ、学校へ出す。忙しい朝の始まりです。年末年始は静かだった国会議員会館にも、人が集まり始め賑やかになってきました。街も朝晩は働く人達が行き交うような景色が戻ってきて、いよいよ2005年が動き出したなと、今更ながら実感をしています。
 そうした中、今週月曜日に公設秘書のお母様が亡くなられました。家族に見守られた静かな最期だった、と聞いていますが、一番近い身内の方を見送る哀しさは計りしれないものがあると思います。
 15万人が被災したというスマトラ沖地震の被害。日々、新しい津波の映像が報道されていますが、その恐怖は想像がつきません。亡くなった被災者の3分の1が子どもだったとも聞いています。被災地をどれだけ深い哀しみがおおっているのでしょうか。
 各国から多くの支援が届けられています。日本も緊急援助を決定しています。
民主党も党として独自に支援募金活動を開始しています。私も街頭の活動に出来るだけ参加をしていきます。
 もし、この「つぶやき」を読まれて個人で支援をしたいと考えられている方がいましたら、ご協力をいただけると助かります。
(1)郵便振替 郵便局:00110−6−65328「民主党」
(2)銀行振込 りそな銀行 衆議院支店 普通
                 :7815354「民主党募金口座」

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2005年1月7日(金)

新しい年を迎えました

 奈良の女児殺害事件の犯人、小林薫容疑者逮捕のニュースにはテレビ画面に釘付けになりました。犯人逮捕に喜んだのもつかの間、その後に次々に報道される事件の真相には愕然とさせられるものばかりです。「誰でもよかった」、そんな言葉で一人の女の子の命が失われたかと思うと、涙がとまりませんでした。
 スマトラ沖地震の津波被害も、日が経つにつれ惨状が深まっています。親を失った子ども、子どもを失った親、そして、最愛の人を失った被災者の表情がテレビ画面に映し出されるたびに、胸がしめつけられます。
 私は、2005年を「祈る」という言葉をかみしめながら迎えました。
 政治にできること。人々の祈りや思いを救うためにすること。
 議員になって半年がたちました。新しい年を迎えました。まだ無力で、出来ることが限られていますが、今の気持ちを絶対に忘れずに仕事をしたいと思います。
 

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