2007年8月のつぶやき

2007年8月30日(木)
安全性の啓発
中国から輸入されていた冷凍枝豆から除草剤の一種が検出され、厚労省が食品衛生法に基づいて29日に、全輸入業者に検査命令を出しました。
 ネギやホウレン草などに続いて今度は枝豆です。
 中国産野菜、中国産の加工食品から日本では認められていない残留農薬が見つかる、というニュースが連日のように報道されています。
食べ物の他には玩具。
 当たり前のことですが、口に入れることも多く、自分で安全性を確認することさえできない子どもが使う玩具には厳しく安全性を確認する対策が企業に求められるものです。
 子ども達に人気のある機関車トーマスの玩具に使われている塗料から「鉛」が検出されたとして、アメリカのマテル社が自主回収に乗り出したニュースは記憶に新しいところですが、日本のタカラトミーとバンダイ、セガなどが相次いで中国玩具の安全対策を強化する対策を発表しています。
 
 報道によれば、あるメーカーが現地法人に設置するX線分析装置では、鉛やカドミウム、水銀などの有害物質が塗料に含まれているかどうかや、その濃度測定まで行なえるというものとありますが、正直驚きました。
『え?』、であります。
日本でカドミウムといえば、環境汚染によって発生したカドミウムが原因で発生したイタイイタイ病。腎臓機能に障害が生じるなど身体に有害であることが明らかとなっています。
 また、水銀でいえば、かつて世界で毒薬として使われていた有機水銀はいまやその使用が禁止されていますが、日本では工場排水に流された有機水銀中毒で水俣病という大変痛ましい病気を引き起こした原因物質です。
 そうした物質が玩具の塗料に使われているかどうかを調べる装置が導入されるということは、中国ではカドミウムや水銀の毒性への知識や安全性が広く知らされていないということではないでしょうか。
 仮に、知識や問題意識が欠けているとすれば、今、行なうべきことは装置の導入や検査人員の大幅増加ではなく『教育』だと思えます。
 

しばらく本来業務以外で注目されていた農林水産大臣でしたが、この間、中国には高級米として日本産のお米の輸出が解禁されました。こうした機会を利用して、今後は食品や農薬、化学物質などの「安全性」を日中両国で研究し、啓発活動へ汗をかくのも大切な外交活動だと思えます。
2007年8月29日(水)
進まない作業
今日、党の総務部門•厚生労働部門合同会議が開かれました。選挙が終わって以降、特に年金問題に対応するためにこの会議は何度も頻繁に行なわれてきていて、党として正式に各省庁に資料請求をしているのですが、今日も、社会保険庁、厚生労働省、総務省、内閣府からは求めている資料が公開されないどころか、「精査中です」といった消極的な説明が行なわれ愕然としているところです。
中でも、5000万件もの宙に浮いた年金記録の名寄せを行なうために一体どれくらいの総費用がかかるのか、という質問に対しての答えに驚きです。
「名寄せシステムの開発、通知費用、人件費、相談費用に記録確認等々、これから1年かけて作業を行ないますが、年末にかけて(かかる予算見通しを)詰めていきます。」
つまり、総額はわからないと言っているのです。
名寄せにかかる人、物、金がどれくらいなのか、その見通しさえも全くわからないので、年末までには把握していきたいとの悠長な説明なのです。
さらに、6月の通常国会で安倍総理が「照合作業に年金保険料は使わない」と答弁したことで、かかる経費には税金が使われるのではと見られていたことから、その財源をどこに求めるのかとの問いに対しては
「社会保険庁の仕事で合理化できるところは合理化し、資産の売却等で確保していきたい」
とのこと。
本来であれば合理化して省かれた無駄使い分や、国民財産である資産を売却して得た利益は保険料を納めてきた方々に還元されるべきものです。それを、社会保険庁のミスなどまるでなかったかのように、名寄せ作業の財源にあてていきたいとする姿勢はどうなのでしょうか。
遅々として進まない作業、見通しさえも示していただけない経費、ほとんど公開されないデータ資料。国民の方々が感じておられる不安を解決するためにまずは与党と同じく情報を共有したい、とする私たちの思いをくんでもらえないのです。会議の間、普段温厚と言われている議員が思わず声を荒げる場面も多々あります。全員が同じような姿勢ではないでしょうが、省庁で仕事をする官僚の方々は一体、どこを見て仕事をしているのかと天を仰ぎたくなる気持ちになります。
問題を少しでも解決するために、明日も会議を開いて対応策を練っていく予定です。
2007年8月28日(火)
偏った調査
昨日、安倍改造内閣が発足しました。
夏に行なわれた参議院選挙で、歴史的大敗と報道されながらも総理を続投すると表明した安倍総理は、「反省」するべきところを反省し、改造を行なって再出発を図ると言われていましたが、果たして反省された結果の内閣になったのかどうかは、週末に各種メディアが行なう世論調査結果を待ちたいと思います。
他方、31日には民主党もネクストキャビネット等の人事が行なわれる予定で、その結果を受けて衆参両議員の所属する委員会が決まる予定です。9月中旬には臨時国会が召集される見通しで、いよいよ国会が始まります。
選挙公約で掲げさせていただいた年金、農業再生、育児支援への対策を参議院を中心に独自法案を提出していくと同時に、11月1日に期限が切れるテロ特措法への対応を行なって行く事になりますが、その他にも、これまで政府が提出してきた法案で欠陥があると思われるものを正していくための勉強会や作業部会が相次いで開かれています。
今日は、障害者自立支援法フォローアップ作業チームの会合が開かれました。
2年前に与党の強行採決で可決された障害者自立支援法では、これまで収入に応じた給付が行なわれていた福祉サービスが、障害の度合いや収入によらず一律で1割負担になったうえに、施設入所においても通所においても食費、光熱水費の実費負担が加わったことで、サービスを受ける障害者にとって相当な負担増になりました。結果、政府の言う「障害者の自立を支援したい」とする方針とは逆行し、経済的負担に耐えられずにこれまで受けていた福祉サービスを受けられなくなる人も出てきているのが現実です。
同僚の山井衆議院議員が厚労省に問い合わせた資料によれば、利用者負担を理由として施設を退所した後に他のサービスを受けずに自宅で生活している人が退所者のうちの43%、703人いることが明らかになりました。
問題は、この方々が施設を退所した理由を厚労省は
「自宅で家業や家事を手伝っているといった回答も見られた」
「サービスを中止しても地域で孤立しないように自治体において様々な努力をいただいていると考えている」
としているところです。つまり、法律が施行され経済的に負担増となった結果、施設から家に戻らざるをえなくなった方がどれくらいおられるのかを調査することなく、都合のいい調査結果だけを取り上げているのです。こうした偏った調査では問題の本質を捉える事はできません。
小泉前首相、安倍総理の政権下では「自己責任」という美名のもとに国民への負担増が住民税増税のように様々な形で押し付けられてきましたが、障害を持つ方々が社会参画をするために努力をする利用料まで負担を押し付けるのは「自己責任」ではありません。
私たちは当面、緊急避難的措置として定率1割負担を凍結し、障害児•障害者福祉サービスを維持するために必要な支援をしていくための法改正をしていきたいと考えています。
2007年8月27日(月)
内閣改造
今日、安倍総理は内閣改造を行なっています。
テレビの速報ニュースを見ていると、額賀財務大臣、町村外務大臣、高村防衛大臣など当選回数の多い派閥の領袖の名前が次々と報道されています。
各局の記者、政治評論家などの論評では、『お友達内閣』をやめて大物や、安倍総理に批判的だった人物を起用する『挙党一致体制』にすることで党内の求心力を高めていくと言われています。
改めて、あの参議院選挙は何だったのだろう、と思います。
確かに、参議院選挙は政権選択を選ぶ衆議院選挙とは違うものの、安倍総理が誕生して初めて行なわれた国政選挙で示された国民の声は軽視できるものではありません。
選挙を通じて安倍総理に「信任しない」と突きつけた国民の投票結果が、参議院における与野党逆転でした。ところが、安倍総理は素早く続投を表明、そして選挙結果は自身の改革を止めるなという声だと勝手な解釈をされ、人心を一新するために内閣改造を行なうとして、今日その改造が行なわれています。
辞書で「人心一新」とは「世の中の人の気持ちをすっかり新しくすること」とあります。
選挙で問われた自身の責任を棚上げし、内閣の面々を一新することが、果たして国民の気持ちを新しくするのでしょうか。疑問です。
2007年8月24日(金)
夏休みの宿題
「終わっていない!!(怒)」
息子の夏休みの宿題の大半が、まだ残っていることが判明しました…。
20枚もの漢字プリント。7月半ばから真っ白な日記。習字の課題。読書感想文などなど。はっきり言って、ほとんど手をつけていない状態です。
「何やっていたのよー!!」
一緒に海に行って泳いだり、花火を楽しんだり、お祭りに行ったりと遊ぶこと以外は、地方出張やら仕事やらで、子どもの宿題チェックをしていない私自身の母親責任をすっかり無視して、息子を怒る私。私の怒りが飛び火をするのを恐れて逃げる夫と娘。
で、朝から晩まで外出禁止、机に向かって宿題三昧となった息子。仕事で出かけなければいけない私は、1時間おきに息子に電話をし、進行状況を確認するというトホホな日々です。
クラスが違うので宿題の内容も若干違う娘ではありますが、彼女は日記を除いて全ての宿題を終わらせています。しかも、日記は一日1冊の本を紹介する内容にしているので、内緒ですが、本さえ読んでいればまとめて日記を書きためることが出来るのです。なんとしっかりしていることでしょう。
さらに、息子が勉強した算数プリントの計算問題の答えや、漢字宿題の文字が間違っていれば、帰宅をした私に怒られることを知っている娘は、息子のプリントをさりげなくチェックをしては「直しておいたほうがいいよ」とアドバイス。そんな彼女の教えを、辞書よりも頼りにしている息子がいます。双子っていいなぁ、と思うのと同時に息子には少しはプライドを持ってほしい、積極的に勉強する意欲を見せてほしいと思うのですが、その姿は30年前の私にそっくりなのでありました。
私に息子を怒る資格はないままに、今日も「まだ宿題終わっていない!」と怒鳴るのでありました。
2007年8月23日(木)
「未体験ゾーン」の国会運営
この夏に会館を訪れると、廊下には椅子やテーブルが並び、室内の壁紙や絨毯をリフォームしている部屋を多く見かけ、ふと思い出しました。2年前、いわゆる郵政解散の総選挙後に惜敗をした民主党の少なくない仲間が衆議院議員会館から地元事務所へ引っ越しをしたこと。これまで親しくさせていただいていた代議士の部屋に、小泉チルドレンと呼ばれる新しい自民党の代議士が引っ越してきたこと。政治家は選挙に勝たせていただくことでしか存在できない厳しい現実を知らされました。今回は、惜敗をした自民党議員に代わって民主党の多くの新人議員が参議院議員会館の部屋に引っ越してきました。今回、非改選だった自民党の議員の方も2年前の私と同じような気持ちを感じているかもしれません。
内閣改造が27日に発表されることになりました。31日には、民主党の役員、ネクスト内閣の新しい人事も発表されることになり、秋に開かれる予定の臨時国会に向けた与野党の動きが本格化することになります。
衆議院では野党、参議院では与党。こうした国会の状況を枝野幸男さんが「未体験ゾーン」に突入する、と言われていたのが印象的ですが、一体どんな国会運営になっていくのか。緊張感を持って臨みたいと考えています。
2007年8月8日(水)
今、やるべきこと
ニュースを見ると、自民党の代議士会で総裁責任論が噴出したようです。
新しい幹事長に麻生外務大臣の名前があがってきています。
自民党内はしばらく責任、総括、人事で大変そうです。
そうした中、今日から民主党内では様々な部門会議や立法作業に向けた活動が慌ただしく始まりました。
午後、総務と厚労合同部会で年金問題について社会保険庁、総務省、厚労省の担当者から話を聞く会議に出席。
私たちが指摘した5000万件もの宙に浮いた年金記録。
その指摘、世論の怒りに押されて安倍総理はその場しのぎの対応策を取り、選挙戦では「年金問題」には万全の対応策をとった、と胸を張っていたのですが、実は、総理の指示があったにもかかわらず、社会保険庁は7月26日になってもまだ
『5000万件の記録実態精査に全く取り組んでいなかった!!』
ことが明らかになりました。
この実態を見つけた総務省は、厚生労働大臣に「適切に対処」するように勧告を出す、という異例の措置がとられたのです。
そこで、私たちは国会閉会後、選挙前、選挙後も続けて社会保険庁に資料の開示要請を行なってきました。
5000万件の迷子になった記録分の保険料総額はいくらなのか。
年金財政の収支決算書。
全ての記録を突合するための時間、費用の試算。
社会保険庁が保有する記録の保存状況。
などなど。
問題解決を適切かつ迅速に行なうためには、まずは実態を明らかにすることから対応策を講じるべきと、私たちは大きく12の項目にわたって質問を重ねてきました。
選挙の結果、参議院で第一党になった途端に、それまで課長が対応していた部門会議に審議官が来られるようになるなど、手のひらを返すような対応をとる省庁ですが、中身は全く変わりはありません。
1ヶ月も前から丁寧な情報開示要請を行なってきたにもかかわらず、今日、社会保険庁が文書で説明した答弁は
『数値について把握が困難な状況です』
『現在、検討中です』
『現在、調査中です』
『数値の集計中です』
『最終的な精査中です』
言葉は変えた表現の答弁ですが、つまりは「ゼロ回答」なのです。
さすがに、長妻昭代議士、山井和則代議士や私などから怒りの質問が飛ぶのですが
「いや、コンピューターシステムが違うのでなかなか数字が把握できない状況で」
「今、企業からお力を借りるべく、人の派遣を待っています」
「精査中で、まだお出しできないので」
繰り返されるのが、見事な言い訳。
ある代議士が腹に据えかねて聞きました。
「参議院では第一党、国政調査権を使って同じ資料請求もする。そうなっても同じ回答を繰り返すスタンスか!」
社会保険庁担当者の返事
「変わりません」。
国会を、国政を、選ばれた議員の声をどこまでも無視した発言なのでしょうか。
8月末に招集されるであろう国会審議において、こうした実態をしっかりと浮き彫りにして多くの方々に見ていただきたいと思います。
このあとに開かれた会議ではC型肝炎に感染し、いつ肝硬変や肝癌を発症するかわからない不安、実際に闘病されている方々をお招きし、その悲痛な声を聞きました。
出産時の輸血で使われたフィブリノゲン(血液凝固因子製剤)によってC型肝炎に感染された方は、子どもに気を使わせる自分を責め、高額な医療費を得るために無理をして働く辛さを吐露されました。
低体重で生まれ輸血をされたことで感染した子どもが、いつまで生きられるのか耐えられないと嗚咽される母親。
卵巣の手術で使われた血液製剤で感染し、家庭がうまくいかなくなったことや、感染された方が亡くなった年齢に近づく恐怖と不安を話される女性。
1980年以降にフィブリノゲン製剤の投与を受けた患者は約29万人。その内1万人がC型肝炎を発症したと言われ、今日、ウィルス性肝炎患者は350万人と推計されます。また、一日に120人もの患者さんが亡くなっているとも聞きました。
アメリカでは1977年に肝炎感染の危険性など製剤の承認が取り消されたものが、日本では使われ続けました。
人体を軽視し続けてきた企業、国の責任は重すぎます。
小沢代表は、次回開かれる国会でC型肝炎に感染された方々を救済する内容の法案を提出すると明言しました。
その姿勢を支持します。
そして、夕方に出席したのが「障害者自立支援フォローアップ会議」でした。
二年前の郵政解散の結果、自民党が大勝した直後に充分な審議を行なわず数の力で採決に持ち込んだ「障害者自立支援法」。
これは、自立、とは名前だけで法律の実態は自立阻害なのです。
ただでさえ、障害が重ければ働くことが難しく収入手段が限られる障害者なので、これまではその収入に応じて福祉サービスの値段が決まっていたものを、この法改正は障害度合いが軽度でも重度でも福祉サービスを受ければみんな一律一割負担を強いたのです。
他にも多くの問題があり、障害を持つ方々とご家族に不安をもたらした欠陥法案をすぐさま見直すための会議には、多くの団体の方々が参加をしてくださり、現場のご苦労、生の声を教えてくれました。
『自己責任』
こういう美名で小泉前首相、安倍首相の政権下で「福祉」が切り捨てられてきました。
どんなにがんばってもがんばりきれない方々を生み出しました。
政治は、そういう方々を生み出すのではなく、手を差し伸べるものだと思います。
今、私がやるべきことが見えてきた一日でした。
2007年8月6日(月)
『知覧からの手紙』
水口文乃さんという1972年生まれの若い女性が書いたドキュメンタリー作品の『知覧からの手紙』(新潮社)を読みました。
知覧と言えば、太平洋戦争の末期における本土最南端の特攻隊出撃地であり、今、知覧にある特攻平和会館にはこの地から飛び立ち亡くなっていった特攻隊員の遺影や手紙などが展示されています。一度、この会館を訪れたことがありますが、手紙には「お母さん」にもう一度会いたいとか、家族への思いが綴られているものばかりで、ただただ胸につまる思いがこみ上げてきました。
本書は、戦争末期に特攻隊員と婚約した女性が語る当時の模様が詳細に、そして静かに描かれているもので、中心となっているのが二人が交わしていた手紙です。
「わかれても またもあふべく おもほへば 心充たされて わが恋かなし」
今のように、携帯電話やメールで率直な思いを瞬時に伝えることが出来なかった時代。また、男女が堂々と付き合うことの出来なかった戦時中において交わされる手紙に綴られる短歌から伝わる思いがあります。
「粉と砕く 身にはあれども わが魂は 天翔けりつつ み国まもらむ」
特攻隊員に自ら志願することが男子の本懐、といわれていた時代ではあったものの、いざ出陣を控えた時の心境とは一体どのようなものだったのでしょうか。本書で語り部となった女性は、終戦を迎えて初めて彼の死は何だったのかを深く考えさせられたと言います。
戦後62年。亡くなった婚約者を思い、語るその言葉に本を通して涙をしました。
今日は、広島に原爆が落とされた日から62年。国内外におられる被爆者は25万人。平均年齢は74才となりました。当たり前のことですが、月日が流れるということは、戦争があったことさえも遠い過去にしています。
『知覧からの手紙』を書いた著者は1972年生まれ。戦争を知らない若い世代がこうした作品を書いていくことに敬意を表します。そして少しでも多くの若い方達が本を読んでほしいと思うと同時に、私も平和の尊さを守るために出来る事をしたいと強く思います。
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2007年8月3日(金)
政権を担う良識
「民主党は政権につくだけの良識を持っているかが問われる」
タイを訪れている森喜朗元首相の発言が報道されました。
私たちには与党としての国会対応が出来ない、とのご批判です。
昨日届いた安倍総理のメールマガジンから引用します。
『国民のみなさんの怒りや不信が、今回の結果につながったことを厳粛に受け止め、こうした厳しい声に真摯にこたえていかねばならないと痛感しています。』
『私自身の進退も含め、いろいろとご批判があります。しかし、改革への流れをここで止めるわけにはいきません。』
『改革の中身について、これまで十分に説明できず、政策論争を深めることができなかった点は、率直に認めなければなりませんが、私が進めつつある改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えないのです。今、政治の空白をつくることは許されません。ましてや、政治が混迷したために改革が遅れた、あの90年代の低迷期に後戻りさせるわけにはいかない。今後とも新たな国づくりを進めていくことが、私の使命であり、責任であると考えています。』
今回の選挙結果は政権担当能力を問うものではなく、人心一新をし、改革を進めることが敗北の結果に対する「私の責任」と総理は言われています。
安倍総理の改革以前に、総理としての手腕や能力への判断として反自民の投票をした国民の気持ちには応えないで、自分に都合のいい解釈をされているのです。
どこまでも、自分に甘い人だと思えてなりません。
この方が総裁を務める自民党が政権を担う良識とは何でしょうか。
2007年8月2日(木)
官僚の対応
新人議員を迎えての臨時国会が来週開かれる見通しです。
安倍総理は、この臨時国会会期を数日間に設定すると報道されていますが、私たちは選挙で約束をさせていただいたように、年金問題を解決させるための民主党案を提出する予定です。
今朝、民主党の厚生労働部門会議が開かれました。
社会保険庁と総務省の担当者から、政府が進める年金問題対応策をヒヤリングしたのですが、まずは驚いたこと。
これまで、私たち議員の質問への説明や、党の部門会議で政府の方針を説明する担当者と言えば課長、課長補佐だったものが、今日来られたのは大臣官房の審議官がずらり。
審議官と言えば事務方の責任者です。
与党になり、官僚の対応もあからさまに変わりました。
そこで、改めて責任者に政府の対応、救済策の進み具合を聞きました。
例えば、総理と政府が約束したのは数十年前の領収書や家計簿などの物証がなくても、証言や同僚の話などから「事実」らしいと認定されれば不払い分をお支払いするというもの。
昨年8月から今年3月までの間に「消えた年金記録」のために年金満額をもらえていない、と社会保険庁に訴えたにもかかわらず、領収書などの物証がないため窓口で門前払いをされていた方々が20,635人。その方々にこれまでの社保庁の対応には問題があったこと、そして今回改めて全ての方々の記録を調査し救済することになったことをお知らせをするべきだと私たちは主張、要請をしてきました。
選挙前は私たちの提案に全く対応をしなかった社保庁が、今回は、肩書きのある担当者がこの提案に耳を傾けたものの、答えにはびっくりです。
「窓口での説明にご納得いただき、お帰りいただいた方々ですので…」
門前払いした方々を、途方にくれていた方々の気持ちを知ろうとするどころか、自分たちに都合のいい解釈をするのです。
さらに、社会保険庁に全く記録がないものの、申し立てた本人が領収書などを持っていたために記録が修正され、本来もらえる年金を受け取れた方々は昨年夏から12月までで55件ありました。そこで、今年になって以降、こうしたケースがどれくらい発生したかを伺うと
「精査しています」との一点張り、なのです。
もちろん、その言葉を額面通りに受け取れるわけはありません。
この数字が公表されれば、記録が消えた原因が社保庁のどこにあったのか。また、消えた記録の総額はいくらなのか、といった問題が再燃され、さらなる逆境に立たされるのを避けるための方便です。
担当者が変わろうと、答弁が全く変わらない。
社会保険庁のその姿勢にただ呆れるばかりの会議でしたが、隣に座っていた長妻さんが私に言いました。
「彼らはバッジをつけていないから、こんな対応をする。参議院では与党になったから、国政調査権、会計検査院の調査、ありとあらゆる手段を駆使して対応をしていこう」
3年前も、そして今年も。長妻さんは社会保険庁の問題を中心になって調べてきました。厚生労働省、社会保険庁が資料を提出せざるを得なくなるまでです。
それだけに、今朝の官僚の対応に憤慨をされていましたが、全く同じ思いです。
選挙で選ばれる政治家は国民の意思に敏感になります。二年前の郵政解散の時の私たち。先の参議院選挙で惨敗をした自民党も今反省を強いられていると思います。
ところが、国民生活に大きな影響を与える政策に携わる官僚の感性、意識は変わっていないことに愕然とします。
だからこそ二大政党制。
政権がいつでも変わることを可能にすれば、官僚も緊張感を持って仕事をすると思います。
当面、参議院で全力投球。そして来るべく総選挙で政権交代を実現したいと強く思います。

2007年8月30日(木)
安全性の啓発
中国から輸入されていた冷凍枝豆から除草剤の一種が検出され、厚労省が食品衛生法に基づいて29日に、全輸入業者に検査命令を出しました。ネギやホウレン草などに続いて今度は枝豆です。中国産野菜、中国産の加工食品から日本では認められていない残留農薬が見つかる、というニュースが連日のように報道されています。  食べ物の他には玩具。当たり前のことですが、口に入れることも多く、自分で安全性を確認することさえできない子どもが使う玩具には厳しく安全性を確認する対策が企業に求められるものです。子ども達に人気のある機関車トーマスの玩具に使われている塗料から「鉛」が検出されたとして、アメリカのマテル社が自主回収に乗り出したニュースは記憶に新しいところですが、日本のタカラトミーとバンダイ、セガなどが相次いで中国玩具の安全対策を強化する対策を発表しています報道によれば、あるメーカーが現地法人に設置するX線分析装置では、鉛やカドミウム、水銀などの有害物質が塗料に含まれているかどうかや、その濃度測定まで行なえるというものとありますが、正直驚きました。
『え?』、であります。 日本でカドミウムといえば、環境汚染によって発生したカドミウムが原因で発生したイタイイタイ病。腎臓機能に障害が生じるなど身体に有害であることが明らかとなっています。また、水銀でいえば、かつて世界で毒薬として使われていた有機水銀はいまやその使用が禁止されていますが、日本では工場排水に流された有機水銀中毒で水俣病という大変痛ましい病気を引き起こした原因物質です。そうした物質が玩具の塗料に使われているかどうかを調べる装置が導入されるということは、中国ではカドミウムや水銀の毒性への知識や安全性が広く知らされていないということではないでしょうか。仮に、知識や問題意識が欠けているとすれば、今、行なうべきことは装置の導入や検査人員の大幅増加ではなく『教育』だと思えます。
しばらく本来業務以外で注目されていた農林水産大臣でしたが、この間、中国には高級米として日本産のお米の輸出が解禁されました。こうした機会を利用して、今後は食品や農薬、化学物質などの「安全性」を日中両国で研究し、啓発活動へ汗をかくのも大切な外交活動だと思えます。

2007年8月29日(水)
進まない作業
今日、党の総務部門厚生労働部門合同会議が開かれました。選挙が終わって以降、特に年金問題に対応するためにこの会議は何度も頻繁に行なわれてきていて、党として正式に各省庁に資料請求をしているのですが、今日も、社会保険庁、厚生労働省、総務省、内閣府からは求めている資料が公開されないどころか、「精査中です」といった消極的な説明が行なわれ愕然としているところです。
中でも、5000万件もの宙に浮いた年金記録の名寄せを行なうために一体どれくらいの総費用がかかるのか、という質問に対しての答えに驚きです。「名寄せシステムの開発、通知費用、人件費、相談費用に記録確認等々、これから1年かけて作業を行ないますが、年末にかけて(かかる予算見通しを)詰めていきます。」 つまり、総額はわからないと言っているのです。 名寄せにかかる人、物、金がどれくらいなのか、その見通しさえも全くわからないので、年末までには把握していきたいとの悠長な説明なのです。
さらに、6月の通常国会で安倍総理が「照合作業に年金保険料は使わない」と答弁したことで、かかる経費には税金が使われるのではと見られていたことから、その財源をどこに求めるのかとの問いに対しては「社会保険庁の仕事で合理化できるところは合理化し、資産の売却等で確保していきたい」 とのこと。
本来であれば合理化して省かれた無駄使い分や、国民財産である資産を売却して得た利益は保険料を納めてきた方々に還元されるべきものです。それを、社会保険庁のミスなどまるでなかったかのように、名寄せ作業の財源にあてていきたいとする姿勢はどうなのでしょうか。
遅々として進まない作業、見通しさえも示していただけない経費、ほとんど公開されないデータ資料。国民の方々が感じておられる不安を解決するためにまずは与党と同じく情報を共有したい、とする私たちの思いをくんでもらえないのです。会議の間、普段温厚と言われている議員が思わず声を荒げる場面も多々あります。全員が同じような姿勢ではないでしょうが、省庁で仕事をする官僚の方々は一体、どこを見て仕事をしているのかと天を仰ぎたくなる気持ちになります。 問題を少しでも解決するために、明日も会議を開いて対応策を練っていく予定です。

2007年8月28日(火)
偏った調査
昨日、安倍改造内閣が発足しました。 夏に行なわれた参議院選挙で、歴史的大敗と報道されながらも総理を続投すると表明した安倍総理は、「反省」するべきところを反省し、改造を行なって再出発を図ると言われていましたが、果たして反省された結果の内閣になったのかどうかは、週末に各種メディアが行なう世論調査結果を待ちたいと思います。
他方、31日には民主党もネクストキャビネット等の人事が行なわれる予定で、その結果を受けて衆参両議員の所属する委員会が決まる予定です。9月中旬には臨時国会が召集される見通しで、いよいよ国会が始まります。
選挙公約で掲げさせていただいた年金、農業再生、育児支援への対策を参議院を中心に独自法案を提出していくと同時に、11月1日に期限が切れるテロ特措法への対応を行なって行く事になりますが、その他にも、これまで政府が提出してきた法案で欠陥があると思われるものを正していくための勉強会や作業部会が相次いで開かれています。
今日は、障害者自立支援法フォローアップ作業チームの会合が開かれました。2年前に与党の強行採決で可決された障害者自立支援法では、これまで収入に応じた給付が行なわれていた福祉サービスが、障害の度合いや収入によらず一律で1割負担になったうえに、施設入所においても通所においても食費、光熱水費の実費負担が加わったことで、サービスを受ける障害者にとって相当な負担増になりました。結果、政府の言う「障害者の自立を支援したい」とする方針とは逆行し、経済的負担に耐えられずにこれまで受けていた福祉サービスを受けられなくなる人も出てきているのが現実です。 同僚の山井衆議院議員が厚労省に問い合わせた資料によれば、利用者負担を理由として施設を退所した後に他のサービスを受けずに自宅で生活している人が退所者のうちの43%、703人いることが明らかになりました。
問題は、この方々が施設を退所した理由を厚労省は「自宅で家業や家事を手伝っているといった回答も見られた」「サービスを中止しても地域で孤立しないように自治体において様々な努力をいただいていると考えている」 としているところです。つまり、法律が施行され経済的に負担増となった結果、施設から家に戻らざるをえなくなった方がどれくらいおられるのかを調査することなく、都合のいい調査結果だけを取り上げているのです。こうした偏った調査では問題の本質を捉える事はできません。
小泉前首相、安倍総理の政権下では「自己責任」という美名のもとに国民への負担増が住民税増税のように様々な形で押し付けられてきましたが、障害を持つ方々が社会参画をするために努力をする利用料まで負担を押し付けるのは「自己責任」ではありません。
私たちは当面、緊急避難的措置として定率1割負担を凍結し、障害児•障害者福祉サービスを維持するために必要な支援をしていくための法改正をしていきたいと考えています。

2007年8月27日(月)
内閣改造
今日、安倍総理は内閣改造を行なっています。 テレビの速報ニュースを見ていると、額賀財務大臣、町村外務大臣、高村防衛大臣など当選回数の多い派閥の領袖の名前が次々と報道されています。 各局の記者、政治評論家などの論評では、『お友達内閣』をやめて大物や、安倍総理に批判的だった人物を起用する『挙党一致体制』にすることで党内の求心力を高めていくと言われています。 改めて、あの参議院選挙は何だったのだろう、と思います。 確かに、参議院選挙は政権選択を選ぶ衆議院選挙とは違うものの、安倍総理が誕生して初めて行なわれた国政選挙で示された国民の声は軽視できるものではありません。 選挙を通じて安倍総理に「信任しない」と突きつけた国民の投票結果が、参議院における与野党逆転でした。ところが、安倍総理は素早く続投を表明、そして選挙結果は自身の改革を止めるなという声だと勝手な解釈をされ、人心を一新するために内閣改造を行なうとして、今日その改造が行なわれています。 辞書で「人心一新」とは「世の中の人の気持ちをすっかり新しくすること」とあります。 選挙で問われた自身の責任を棚上げし、内閣の面々を一新することが、果たして国民の気持ちを新しくするのでしょうか。疑問です。

2007年8月24日(金)
夏休みの宿題
「終わっていない!!(怒)」 息子の夏休みの宿題の大半が、まだ残っていることが判明しました…。 20枚もの漢字プリント。7月半ばから真っ白な日記。習字の課題。読書感想文などなど。はっきり言って、ほとんど手をつけていない状態です。「何やっていたのよー!!」 一緒に海に行って泳いだり、花火を楽しんだり、お祭りに行ったりと遊ぶこと以外は、地方出張やら仕事やらで、子どもの宿題チェックをしていない私自身の母親責任をすっかり無視して、息子を怒る私。私の怒りが飛び火をするのを恐れて逃げる夫と娘。 で、朝から晩まで外出禁止、机に向かって宿題三昧となった息子。仕事で出かけなければいけない私は、1時間おきに息子に電話をし、進行状況を確認するというトホホな日々です。 クラスが違うので宿題の内容も若干違う娘ではありますが、彼女は日記を除いて全ての宿題を終わらせています。しかも、日記は一日1冊の本を紹介する内容にしているので、内緒ですが、本さえ読んでいればまとめて日記を書きためることが出来るのです。なんとしっかりしていることでしょう。 さらに、息子が勉強した算数プリントの計算問題の答えや、漢字宿題の文字が間違っていれば、帰宅をした私に怒られることを知っている娘は、息子のプリントをさりげなくチェックをしては「直しておいたほうがいいよ」とアドバイス。そんな彼女の教えを、辞書よりも頼りにしている息子がいます。双子っていいなぁ、と思うのと同時に息子には少しはプライドを持ってほしい、積極的に勉強する意欲を見せてほしいと思うのですが、その姿は30年前の私にそっくりなのでありました。 私に息子を怒る資格はないままに、今日も「まだ宿題終わっていない!」と怒鳴るのでありました。

2007年8月23日(木)
「未体験ゾーン」の国会運営
この夏に会館を訪れると、廊下には椅子やテーブルが並び、室内の壁紙や絨毯をリフォームしている部屋を多く見かけ、ふと思い出しました。2年前、いわゆる郵政解散の総選挙後に惜敗をした民主党の少なくない仲間が衆議院議員会館から地元事務所へ引っ越しをしたこと。これまで親しくさせていただいていた代議士の部屋に、小泉チルドレンと呼ばれる新しい自民党の代議士が引っ越してきたこと。政治家は選挙に勝たせていただくことでしか存在できない厳しい現実を知らされました。今回は、惜敗をした自民党議員に代わって民主党の多くの新人議員が参議院議員会館の部屋に引っ越してきました。今回、非改選だった自民党の議員の方も2年前の私と同じような気持ちを感じているかもしれません。 内閣改造が27日に発表されることになりました。31日には、民主党の役員、ネクスト内閣の新しい人事も発表されることになり、秋に開かれる予定の臨時国会に向けた与野党の動きが本格化することになります。 衆議院では野党、参議院では与党。こうした国会の状況を枝野幸男さんが「未体験ゾーン」に突入する、と言われていたのが印象的ですが、一体どんな国会運営になっていくのか。緊張感を持って臨みたいと考えています。

2007年8月8日(水)
今、やるべきこと
ニュースを見ると、自民党の代議士会で総裁責任論が噴出したようです。 新しい幹事長に麻生外務大臣の名前があがってきています。 自民党内はしばらく責任、総括、人事で大変そうです。
そうした中、今日から民主党内では様々な部門会議や立法作業に向けた活動が慌ただしく始まりました。 午後、総務と厚労合同部会で年金問題について社会保険庁、総務省、厚労省の担当者から話を聞く会議に出席。 私たちが指摘した5000万件もの宙に浮いた年金記録。 その指摘、世論の怒りに押されて安倍総理はその場しのぎの対応策を取り、選挙戦では「年金問題」には万全の対応策をとった、と胸を張っていたのですが、実は、総理の指示があったにもかかわらず、社会保険庁は7月26日になってもまだ『5000万件の記録実態精査に全く取り組んでいなかった!!』ことが明らかになりました。 この実態を見つけた総務省は、厚生労働大臣に「適切に対処」するように勧告を出す、という異例の措置がとられたのです。 そこで、私たちは国会閉会後、選挙前、選挙後も続けて社会保険庁に資料の開示要請を行なってきました。 5000万件の迷子になった記録分の保険料総額はいくらなのか。 年金財政の収支決算書。 全ての記録を突合するための時間、費用の試算。 社会保険庁が保有する記録の保存状況。 などなど。 問題解決を適切かつ迅速に行なうためには、まずは実態を明らかにすることから対応策を講じるべきと、私たちは大きく12の項目にわたって質問を重ねてきました。 選挙の結果、参議院で第一党になった途端に、それまで課長が対応していた部門会議に審議官が来られるようになるなど、手のひらを返すような対応をとる省庁ですが、中身は全く変わりはありません。 1ヶ月も前から丁寧な情報開示要請を行なってきたにもかかわらず、今日、社会保険庁が文書で説明した答弁は『数値について把握が困難な状況です』『現在、検討中です』『現在、調査中です』『数値の集計中です』『最終的な精査中です』 言葉は変えた表現の答弁ですが、つまりは「ゼロ回答」なのです。 さすがに、長妻昭代議士、山井和則代議士や私などから怒りの質問が飛ぶのですが「いや、コンピューターシステムが違うのでなかなか数字が把握できない状況で」「今、企業からお力を借りるべく、人の派遣を待っています」「精査中で、まだお出しできないので」繰り返されるのが、見事な言い訳。 ある代議士が腹に据えかねて聞きました。「参議院では第一党、国政調査権を使って同じ資料請求もする。そうなっても同じ回答を繰り返すスタンスか!」 社会保険庁担当者の返事「変わりません」。 国会を、国政を、選ばれた議員の声をどこまでも無視した発言なのでしょうか。 8月末に招集されるであろう国会審議において、こうした実態をしっかりと浮き彫りにして多くの方々に見ていただきたいと思います。
このあとに開かれた会議ではC型肝炎に感染し、いつ肝硬変や肝癌を発症するかわからない不安、実際に闘病されている方々をお招きし、その悲痛な声を聞きました。 出産時の輸血で使われたフィブリノゲン(血液凝固因子製剤)によってC型肝炎に感染された方は、子どもに気を使わせる自分を責め、高額な医療費を得るために無理をして働く辛さを吐露されました。 低体重で生まれ輸血をされたことで感染した子どもが、いつまで生きられるのか耐えられないと嗚咽される母親。 卵巣の手術で使われた血液製剤で感染し、家庭がうまくいかなくなったことや、感染された方が亡くなった年齢に近づく恐怖と不安を話される女性。
1980年以降にフィブリノゲン製剤の投与を受けた患者は約29万人。その内1万人がC型肝炎を発症したと言われ、今日、ウィルス性肝炎患者は350万人と推計されます。また、一日に120人もの患者さんが亡くなっているとも聞きました。 アメリカでは1977年に肝炎感染の危険性など製剤の承認が取り消されたものが、日本では使われ続けました。 人体を軽視し続けてきた企業、国の責任は重すぎます。 小沢代表は、次回開かれる国会でC型肝炎に感染された方々を救済する内容の法案を提出すると明言しました。 その姿勢を支持します。
そして、夕方に出席したのが「障害者自立支援フォローアップ会議」でした。 二年前の郵政解散の結果、自民党が大勝した直後に充分な審議を行なわず数の力で採決に持ち込んだ「障害者自立支援法」。 これは、自立、とは名前だけで法律の実態は自立阻害なのです。 ただでさえ、障害が重ければ働くことが難しく収入手段が限られる障害者なので、これまではその収入に応じて福祉サービスの値段が決まっていたものを、この法改正は障害度合いが軽度でも重度でも福祉サービスを受ければみんな一律一割負担を強いたのです。 他にも多くの問題があり、障害を持つ方々とご家族に不安をもたらした欠陥法案をすぐさま見直すための会議には、多くの団体の方々が参加をしてくださり、現場のご苦労、生の声を教えてくれました。
『自己責任』
こういう美名で小泉前首相、安倍首相の政権下で「福祉」が切り捨てられてきました。 どんなにがんばってもがんばりきれない方々を生み出しました。 政治は、そういう方々を生み出すのではなく、手を差し伸べるものだと思います。 今、私がやるべきことが見えてきた一日でした。

2007年8月6日(月)
『知覧からの手紙』
水口文乃さんという1972年生まれの若い女性が書いたドキュメンタリー作品の『知覧からの手紙』(新潮社)を読みました。
知覧と言えば、太平洋戦争の末期における本土最南端の特攻隊出撃地であり、今、知覧にある特攻平和会館にはこの地から飛び立ち亡くなっていった特攻隊員の遺影や手紙などが展示されています。一度、この会館を訪れたことがありますが、手紙には「お母さん」にもう一度会いたいとか、家族への思いが綴られているものばかりで、ただただ胸につまる思いがこみ上げてきました。
本書は、戦争末期に特攻隊員と婚約した女性が語る当時の模様が詳細に、そして静かに描かれているもので、中心となっているのが二人が交わしていた手紙です。
「わかれても またもあふべく おもほへば 心充たされて わが恋かなし」
今のように、携帯電話やメールで率直な思いを瞬時に伝えることが出来なかった時代。また、男女が堂々と付き合うことの出来なかった戦時中において交わされる手紙に綴られる短歌から伝わる思いがあります。
「粉と砕く 身にはあれども わが魂は 天翔けりつつ み国まもらむ」
特攻隊員に自ら志願することが男子の本懐、といわれていた時代ではあったものの、いざ出陣を控えた時の心境とは一体どのようなものだったのでしょうか。本書で語り部となった女性は、終戦を迎えて初めて彼の死は何だったのかを深く考えさせられたと言います。
戦後62年。亡くなった婚約者を思い、語るその言葉に本を通して涙をしました。
今日は、広島に原爆が落とされた日から62年。国内外におられる被爆者は25万人。平均年齢は74才となりました。当たり前のことですが、月日が流れるということは、戦争があったことさえも遠い過去にしています。
『知覧からの手紙』を書いた著者は1972年生まれ。戦争を知らない若い世代がこうした作品を書いていくことに敬意を表します。そして少しでも多くの若い方達が本を読んでほしいと思うと同時に、私も平和の尊さを守るために出来る事をしたいと強く思います。

2007年8月3日(金)
政権を担う良識
「民主党は政権につくだけの良識を持っているかが問われる」 タイを訪れている森喜朗元首相の発言が報道されました。 私たちには与党としての国会対応が出来ない、とのご批判です。
昨日届いた安倍総理のメールマガジンから引用します。『国民のみなさんの怒りや不信が、今回の結果につながったことを厳粛に受け止め、こうした厳しい声に真摯にこたえていかねばならないと痛感しています。』『私自身の進退も含め、いろいろとご批判があります。しかし、改革への流れをここで止めるわけにはいきません。』『改革の中身について、これまで十分に説明できず、政策論争を深めることができなかった点は、率直に認めなければなりませんが、私が進めつつある改革の方向性が、今回の結果によって否定されたとは思えないのです。今、政治の空白をつくることは許されません。ましてや、政治が混迷したために改革が遅れた、あの90年代の低迷期に後戻りさせるわけにはいかない。今後とも新たな国づくりを進めていくことが、私の使命であり、責任であると考えています。』
今回の選挙結果は政権担当能力を問うものではなく、人心一新をし、改革を進めることが敗北の結果に対する「私の責任」と総理は言われています。 安倍総理の改革以前に、総理としての手腕や能力への判断として反自民の投票をした国民の気持ちには応えないで、自分に都合のいい解釈をされているのです。
どこまでも、自分に甘い人だと思えてなりません。 この方が総裁を務める自民党が政権を担う良識とは何でしょうか。

2007年8月2日(木)
官僚の対応
新人議員を迎えての臨時国会が来週開かれる見通しです。 安倍総理は、この臨時国会会期を数日間に設定すると報道されていますが、私たちは選挙で約束をさせていただいたように、年金問題を解決させるための民主党案を提出する予定です。
今朝、民主党の厚生労働部門会議が開かれました。 社会保険庁と総務省の担当者から、政府が進める年金問題対応策をヒヤリングしたのですが、まずは驚いたこと。 これまで、私たち議員の質問への説明や、党の部門会議で政府の方針を説明する担当者と言えば課長、課長補佐だったものが、今日来られたのは大臣官房の審議官がずらり。 審議官と言えば事務方の責任者です。 与党になり、官僚の対応もあからさまに変わりました。
そこで、改めて責任者に政府の対応、救済策の進み具合を聞きました。 例えば、総理と政府が約束したのは数十年前の領収書や家計簿などの物証がなくても、証言や同僚の話などから「事実」らしいと認定されれば不払い分をお支払いするというもの。 昨年8月から今年3月までの間に「消えた年金記録」のために年金満額をもらえていない、と社会保険庁に訴えたにもかかわらず、領収書などの物証がないため窓口で門前払いをされていた方々が20,635人。その方々にこれまでの社保庁の対応には問題があったこと、そして今回改めて全ての方々の記録を調査し救済することになったことをお知らせをするべきだと私たちは主張、要請をしてきました。
選挙前は私たちの提案に全く対応をしなかった社保庁が、今回は、肩書きのある担当者がこの提案に耳を傾けたものの、答えにはびっくりです。「窓口での説明にご納得いただき、お帰りいただいた方々ですので…」 門前払いした方々を、途方にくれていた方々の気持ちを知ろうとするどころか、自分たちに都合のいい解釈をするのです。 さらに、社会保険庁に全く記録がないものの、申し立てた本人が領収書などを持っていたために記録が修正され、本来もらえる年金を受け取れた方々は昨年夏から12月までで55件ありました。そこで、今年になって以降、こうしたケースがどれくらい発生したかを伺うと「精査しています」との一点張り、なのです。 もちろん、その言葉を額面通りに受け取れるわけはありません。 この数字が公表されれば、記録が消えた原因が社保庁のどこにあったのか。また、消えた記録の総額はいくらなのか、といった問題が再燃され、さらなる逆境に立たされるのを避けるための方便です。 担当者が変わろうと、答弁が全く変わらない。 社会保険庁のその姿勢にただ呆れるばかりの会議でしたが、隣に座っていた長妻さんが私に言いました。「彼らはバッジをつけていないから、こんな対応をする。参議院では与党になったから、国政調査権、会計検査院の調査、ありとあらゆる手段を駆使して対応をしていこう」 3年前も、そして今年も。長妻さんは社会保険庁の問題を中心になって調べてきました。厚生労働省、社会保険庁が資料を提出せざるを得なくなるまでです。 それだけに、今朝の官僚の対応に憤慨をされていましたが、全く同じ思いです。
選挙で選ばれる政治家は国民の意思に敏感になります。二年前の郵政解散の時の私たち。先の参議院選挙で惨敗をした自民党も今反省を強いられていると思います。 ところが、国民生活に大きな影響を与える政策に携わる官僚の感性、意識は変わっていないことに愕然とします。 だからこそ二大政党制。 政権がいつでも変わることを可能にすれば、官僚も緊張感を持って仕事をすると思います。 当面、参議院で全力投球。そして来るべく総選挙で政権交代を実現したいと強く思います。

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