大学生と就職活動について、意見交換をしました。
昨年12月の時点で内定率が60%台ですから、かなり厳しい状況ではあります。学生さんたちからも、当たっては跳ね返されている、リアルな体験談を聞くことができました。
ですけど、それでも「こういう仕事がしたい」「人の役に立ちたい」という前向きの姿勢がみられ、とても頼もしく思えました。
が、ちょっと残念だったのは、その先にどういう人生を設計しているか、がまだまだだったことです。
たとえば、メディアに就職したい、社会の「悪」の部分をなくしたいから。
いい心がけです。
「で?」と問うと、
「え?」でした。まあ、意地悪な問い返しでもありましたが(笑)、
5年後の自分は、どういう自分であるのか。もちろん、必ずしも希望通りの部署で働いているとは限らないでしょうが、現実はそうでも、今の段階での理想なり夢なり、プランとビジョンはあって当然でしょう。
私は、5年後の自分、10年後の自分を思い描いて今を生きてみなさい、と父から教わってきました。そういわれたのは、中学生のころだったと思います。
以来、いつも5年後はどういう仕事をしているか、どういう成果を出しているか、どういう影響を与えているか、失敗していたらどうするかなどなど、ビジョンを持ち、シミュレーションし、ときどきで修正をしながら、今に至っています。
なにより、「夢」をもって欲しいです。
夢が持ちにくい世の中なんじゃないですか、という反論もありました。
なんで夢を持ちにくいんですか? と私も問い返しました。
たしかに、政治家の責任もあるでしょう。
しかしどんな状況でも、自分を向上させる意志を持つのは、他人任せではなく、自分次第のことでしょう? と。
そうだそうだと、みんなが納得してくれました。
彼ら彼女らの将来に期待しています。
現代ビジネス「蓮舫レポート」より。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1991