【北海道】蓮舫代表が十勝地方の台風被害現場を視察

蓮舫代表は25日、北海道入りし、党北海道連2016年台風等災害対策本部一行と台風7号、11号、9号、10号により甚大な被害を受けた十勝地方(新得町・清水町・帯広市清川町)を訪問し、記録的な豪雨で河川の氾濫(はんらん)や農地等への土砂災害もたらした被害現場を視察するとともに、復旧に向けた課題等について関係者から話を聞いた。

清水町旭山の境野牧場では牧草地の浸水被害状況を視察

清水町旭山の境野牧場では牧草地の浸水被害状況を視察

清水町旭山の境野牧場では牧草地の浸水被害状況を視察。一夜にして濁流にえぐり取られた牧草地の惨状を目の当たりにした。新得町では神社橋周辺の子どもたちの通学路でもある幹線道路など市街地の浸水被災状況を視察。帯広市清川町では増水した河川の水が流れ込み大豆畑一面に泥が押し寄せ耕作不能となっている農地の浸水被害状況を確認した。清水町旭山地区では泥のかき出しなどのボランティア作業に取り組む人々を激励した。

帯広市内で復旧に向けた課題等について関係者と意見交換

帯広市内で復旧に向けた課題等について関係者と意見交換

帯広市内での意見交換会で蓮舫代表は、台風被害を受けた地元住民らにお見舞いを述べたうえで、「これだけ大きい被害に遭った河川や農地を元に戻すのは、短い時間で対応するのは困難なものが多いと思う。今日あらためて視察し、何が必要なのか、優先順位を含めて皆さま方のご説明をいただき、現地を見させていただきながら、国会、道議会、自治体議会で私たちが出来ることをしっかり行っていく」と表明した。

地元側からは荒川裕生・北海道副知事、河畑俊明・北海道開発局帯広開発建設部長、髙橋正夫・十勝圏活性化推進期成会会長、髙橋正道・十勝地区農業協同組合長会副会長らが被害状況の概要を説明し、災害復旧に関する要望書を蓮舫代表に手渡した。荒川副知事は道内89の地点で月の降雨量の最大値を更新し、各地で500ミリを超える記録的な大雨となった今回の一連の台風では(1)石狩川水系の氾濫による南富良野町、深川市、旭川市などの被害(2)常呂川水系の氾濫による常呂町などの被害(3)十勝川水系の氾濫による十勝地方の被害――が深刻で、橋脚の落下や国道や道路の寸断、土砂が農地に流れ込み堆積し北海道の主農作物であるテンサイ、ジャガイモ、スイートコーンなどの生産に大打撃を与えること、被災農林漁業者の経営安定化への支援、河川から海岸にも大量に流れ出した流木を含む災害廃棄物の処理、物流・生活再建のためにも鉄道網の早急な復旧などが求められていると説明した。

十勝圏活性化推進期成会の緊急要望では、「このような大きな被災は、十勝の開拓134年の歴史のなかでも未曾有の出来事」と位置付け、「河川整備計画の目標流量、さらには堤防の構造基準値を見直すなど、再度災害防止のための治水対策を早急に進めること」を提起した。

北海道農業協同組合中央会の要請では、災害復旧事業の促進や被災農家等への支援とあわせて、災害に強い農山漁村づくりに向けた基盤整備を提起。「抜本的な河川の氾濫防止等の基盤整備を図ること」「洪水・滞水被害防止に向けた総合的な地域排水機能の強化や、老朽化した農業水利施設の長寿命化対策など、農村地域の防災・減災対策を着実に推進すること」を求めている。

帯広市清川町では増水した河川の水が流れ込み大豆畑一面に泥が押し寄せ耕作不能となっている農地の浸水被害状況を確認

帯広市清川町では増水した河川の水が流れ込み大豆畑一面に泥が押し寄せた農地の浸水被害状況を確認

意見交換・視察を終えて記者団の取材に応じた蓮舫代表は、「大変な水害だというのはニュースや北海道選出の議員などから聞いてはいたが、実際に見させていただくとあまりの惨状に言葉を失うばかりだった。畑を持っている皆さんが、嵐のあとに畑に流木や岩などが大量にあるのを見てがくぜんとしたという声はあまりにも深刻で、激甚災害への指定はされたが、今までの予算の使い方とは違う資金の需要があるのではないかと思った。引き続き民進党北海道と党本部が一緒になって、何が必要で、何が現在できなくていて、どうしたらできるようになるのかを考えさせていただきたい」「補正予算の審議も始まるが、公共事業費にずいぶん傾倒しているので、どういう形で有効活用できるのかという部分も含めて(検討するため)、今回視察させてもらった」などと語った。

視察を踏まえ政府に民進党として復旧への提案を行っていくのかとの問いには「災害の復旧・復興に与野党はない。むしろ、与党でも野党でも現場を見て必要性を感じた提案は活発に議論し、いいところを政府にはすべて使っていただきたい。まさに提案型の考えをまとめたいと思う」と話した。

TPPの承認案件と関連法案への党の対応等について問われ、「自由貿易そのものについて私たちは推進すべきと考えている。その目的は何かと言うと明快で、雇用が増えることだ。経済的にその恩恵を受けるということに尽きると思っているが、今回、(政府が)TPPを急ぐ理由に関して経済効果という点で説明をいただけていないと思うので、そこまで拙速に進める理由が何であるのか分からない。もう少し政府の姿勢を見させてもらうが、多くの農業関係者と私たちの考え方は一致していると思う」と述べた。

流木や岩が流れ込んだ牧草地の惨状を前に言葉を失う蓮舫代表

牧草地の惨状を前に言葉を失う蓮舫代表

視察・意見交換には、北海道連代表の佐々木隆博衆院議員(北海道6区)、道連代表代行の徳永エリ参院議員、鉢呂吉雄参院議員、三津丈夫、佐々木恵美子両道議会議員、石川知裕党北海道11区総支部代表代理らが同行した。

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