蓮舫代表記者会見2016年10月27日(木)

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■冒頭発言

○三笠宮崇仁親王殿下薨去の報に接し哀悼の意を表明

【代表】
三笠宮崇仁親王殿下が薨去(こうきょ)されました。今朝、このご訃報に接し、本当に深い悲しみを覚えています。心からご冥福をお祈りすると同時に、哀悼の意を表したいと思います。
殿下はスポーツやレクリエーション、本当に幅広い分野で国民と親しく接してこられました。また、古代オリエント史の研究家としても大変ご活躍されまして、そのご見識によって中近東文化センターを設立されるなど、国際親善の分野でも大変なご活躍をしておられました。殿下薨去の悲しみは国民の皆様方にも広がっております。あらためてご冥福をお祈りさせていただきます。

○TPP承認案・パリ協定承認案の審議について

【代表】
さて、国会ですが、本日、衆議院でTPP特別委員会が開催されています。ただ、聞いておりますと随分と強引な運営がなされているようであります。なぜここまでTPPの審議を急ぐのか、やはり私はまだ納得していません。
一方で、11月4日に発効、11月7日からCOP22の締約国会議があります。既にこの船にも乗り遅れているという汚名を返上するためにも、参議院で審議も始まっておりますし、パリ協定、この審議を何よりも急ぐべきだと、あらためて申し上げたいと思います。

○国連「核兵器禁止条約」交渉開始決議案について

【代表】
現在行われております国連総会におきまして、現地時間の27日、「核兵器禁止条約」交渉開始決議案の採択が行われる見通しと聞いております。
昨日、外務大臣は我が党の福山哲郎さんの質問に対して、「現段階でまだ検討中」という答弁をされています。
唯一の被爆国として、核兵器のない世界を実現するためにも、(我が国は)国際社会において主導的な役割を担うべきだと考えております。今回の決議についても、少なくとも「反対」という選択肢はないと考えています。
オバマ・アメリカ大統領が広島を訪問されました。また外務大臣も広島出身でありますし、核兵器のない世界へ一歩進んだ年になりましたので、この流れを着実なものにするためにも、国際社会、日本が建設的な貢献をする役割を担うべきだと考えています。

■質疑

○「尊厳ある生活保障総合調査会」について

【朝日新聞・中崎記者】
本日、初めての会合が開かれる「尊厳ある生活保障総合調査会」について伺いたい。前原誠司さんを会長に据え、代表直轄という位置づけになっている。代表直轄というところに込めた意味と、設置、あるいは前原さんを起用した狙い等について伺いたい。

【代表】
代表直轄にしたのは、とても重んじている調査をしていただくことに尽きます。
特に、これまでの選挙でも私達は「人への投資」を訴えて、それがスティグリッツさんが言うように経済成長にもつながるんだと。「人への投資」が次世代の教育、それをしっかり支えることによって、もちろん納税者も増えますし、社会保障の担い手も増える、そして経済成長につながるということを訴えておりましたが、なかなかそれが国民の皆様方に届き切っていないというところを非常に問題視しておりました。
そのことについて、特に代表選を一緒に戦った時に前原さんのおっしゃる「All for All」という考え方は私も共鳴するところが多くありましたので、私達の社会保障政策あるいは経済政策に関しまして理論構築をしていただきたい。これが私の強い思いです。
数週間前から前原さんにお願いをして、実際どれぐらいの時間規模で、どういう内容を、最終的にはどういう形でまとめていくのかということを丁寧に話し合いをして、今日動き出すということになりました。

○連合との関係について

【フリーランス・上出記者】
野党共闘というか、連合との関係についてあらためて伺いたい。新潟県知事選、二つの衆議院補選と戦ってきて、本来民進党や野党を支持する側の有識者の方々から強い懸念が出ているのは、民進党が一連の選挙の中で本当に軸となって野党共闘する気があるのかどうか、民意をよく見ていないのではないかということと、それから連合については大変厳しい評価があって、ある意味、連合は共産党に絶対反対で、政府・与党、それから財界から後押しされて、民進党が共産党の側に行かないようにするために張りつけた別働隊だ、という評価をする方もいる。今後いろいろな選挙をやる上で、この問題は避けられないと思う。複雑な事情があるのは存じ上げているが、その辺、国民にどういうふうにこの問題をご説明されるのか、ご所見を伺いたい。

【代表】
私どものためにいろいろと心配をして、親身になってさまざまなご意見をいただけていることには感謝を申し上げます。民意に寄り添うためにどうあるべきか、常に考え続けてバージョンアップをした選挙に臨んでいきたいと思っています。
我々の綱領でも「働く者」の立場に立って政策をつくるとうたっておりますし、やはり働く人達の声をしっかり代弁することも大事だと思っておりますので、連合さんとはこれまでも、これからもそうした政策をしっかりつくっていくという部分での協力関係は大切にしていきたいと思います。
他方で、今ご指摘いただいたような、県民であるとか国民の声、あるいは他の政党を支援している方達の声にも敏感になって、その都度、何を一緒に戦っていくことができるのかは考えていきたいと思っています。

【読売新聞・佐藤記者】
共産党の志位委員長の先ほどの会見で連合の話題が出て、志位委員長が「連合は民進党に対して共産党と一線を画す要求をしている」と。その上で、民進党に対して、「連合指導部の要求に従う道を選ぶのか、それとも野党と市民の共闘に真剣に取り組む道を選ぶのか。これが民進党に問われている。前向きな決断を期待したい」という発言をされた。これについて何か感じるところがあれば伺いたい。

【代表】
国会内外で同じ思いで連携できるところは、これからも、これまでと同じようにしていきたいと思っています。
連合に対しては、私達と同じ政党ではありませんので、特段コメントはありません。

【テレビ朝日・延増記者】
昨夜、連合の幹部と自民党の二階幹事長が会談した。これを蓮舫代表はどのように見るか。その上で、連合との関係修復をどのように進めていきたいとお考えか伺いたい。

【代表】
私どもが一つ一つ、支援団体の方の行動にとって「こう思っている」と申し上げる立場にはないと思っています。特段、感想はありません。

【フリーランス・安積記者】
連合との関係について、支援団体の行動については申し上げることはないとおっしゃったが、例えば東京10区での出陣式には連合東京の岡田会長がお見えになったが、マイク納めの時にはお見えにならなかった。それから連合東京は、東京都知事のほうに接近の様子がある報道があった。連合本部のほうは、18日に幹事長が、14日に代表が新潟に入った件について謝罪に伺ったが、これについての反応が自民党との接触。この一連の動きについてはどういうふうにお考えか。

【代表】
今いろいろお話しになられた点と点が線でつながっているとは、私は思っていません。

○原発・エネルギー政策について

【「FACTA」・宮嶋記者】
この間、初めて1Fに行かれ、それから仮設住宅も中に入ってご覧になっていた。昨日、玄葉光一郎さん(エネルギー環境調査会長)の工程表の話も出たが、これは代表直属でやっていただきたいようなテーマでもある。原発について、廃炉の問題、いろいろあるが、現地を見てきて、どういうお考えを抱いているのか伺いたい。

【代表】
現政権との明確な対立軸になると思っています。原発を稼働・推進していく現政権、それに対して私達は「2030年代・原発稼働ゼロ」を既に掲げています。
これまでもエネルギー環境調査会の中で、党内でさまざまな意見を活発に議論を交わして、工程表も含めてまとめてきています。ですから、あらためて、玄葉さんに調査会長になっていただいた時には、最も国民の皆様方にわかりやすいその違い、私達の「2030年代・原発稼働ゼロ」の工程表をシンプルに伝えられるようにまとめてもらいたいというお願いをしています。

○国籍選択宣言手続について

【産経新聞・山本記者】
国籍の関係について伺いたい。先日(10月16日)、代表は熊本で、「選択宣言」をされたのが10月7日ということをおっしゃったが、前回・13日の会見の時点では「選択宣言」についてお答えになっていなかった。13日の会見の時点で「選択宣言しました」とおっしゃればよかったと思うが、そう答えていなかったのは何か理由はあったのか伺いたい。

【代表】
特段ありません。

【産経新聞・山本記者】
「特段ない」というのは、もう既に7日に選択宣言されたということだったが、13日の時点ではそれを言わなかったというのは、何か理由はあったのか。

【代表】
聞かれたとおりにお答えをしただけであって、106条にのっとって手続を行っておりますと。立法趣旨にのっとって、14条2の前段の部分(外国の国籍を離脱)で届け出をしていますと。最終的にその前段の部分は(法務省における台湾国籍離脱喪失届不受理の扱いのため)完遂はしていません。ただ、14条にのっとって手続は終わっています。

【産経新聞・山本記者】
熊本でその「選択宣言」をしたと初めて明確に言われたのは、ちょっと時期的に遅いような気がするが、それが遅れたのは何か理由はあるのか。

【代表】
聞かれたからお答えしただけです。

○憲法審査会での審議について

【朝日新聞・中崎記者】
本日、衆院の憲法審査会の幹事懇が開かれている。ちょっと長引いているようだが、この国会で憲法をめぐる議論について応じていきたいということは、蓮舫さんは代表選でもおっしゃっていた。民進党として、この国会で審査会をどのように進めていきたいとお考えかということと、テーマとか日程とか、あるいは改憲項目の絞り込み等についてお考えがあれば伺いたい。

【代表】
憲法審査会を止めているのは自民党と公明党です。私達が意図的に止めたものではありません。この状態が1年以上続いています。
私が代表に就任してから、憲法審査会は各党各会派が合意をしたら当然進めるものですし、参加をしていくと、何度も申し上げてきました。
これは驚いたのですが、この憲法審査会、民進と自民の筆頭間で「27日に開く」と合意をしていたものを、それを自民党がひっくり返してきて開催が困難になっています。またも言っていることとやっていることが違う。これは正直、憤りを覚えています。
総理が何度も何度も国会の予算委員会で、行政府の長が、立法府の委員会の運用とか討論する場所を指定していた。その場所さえも開けていないのは足元の自民党ですから、これは憤り以外の何物でもありません。

【朝日新聞・中崎記者】
今のことを踏まえて伺いたいのは、自民党は改憲項目として、例えば合区の問題等について加えようと検討していると伝えられている。具体的な改憲項目や、与党側が応じることになかなか積極的ではない状況だが、民進党として訴えることとかあれば伺いたい。

【代表】
まずは民進・自民の筆頭間で合意したのは、立憲主義に関する参考人質疑から始めましょうということですから、まずはここから始めて、立憲主義とは何かという根本的なものを、しっかり各党の考えを聞いて、その上で「次にどういうところに進みましょうか」という道が見えてくるのだと思っています。

【共同通信・橋本記者】
自民・民進両党は昨日、衆院憲法審査会を11月10日に再開させることで合意した。どのような議論を期待するかというのが一つと、再開することによって憲法改正の動きが急速に早まるかどうか、どう見ているかお聞きしたい。

【代表】
審査会を立ち上げる上で、やはり立憲主義は一体どういうものなのかという認識を各党で共有しておかないと、そこがずれたままでは、大切な憲法というものを審議したり、あるいは改憲も含めた発議に向かっていくというのは難しいと思っています。まずは確認をした上で、各党も何から始めていきたいという思いがおありでしょうから、そうしたものは丁寧に聞きながら進めていくべきだと思っています。
今、私がこの場で、個々の条文であったり、個々の章であったり、ということを言うのはまだふさわしくないと思います。

○党憲法調査会での議論について

【日本経済新聞・宮坂記者】
憲法に関する党内議論で、憲法調査会、今日も役員会が開かれるが、枝野幸男調査会長を初め、この憲法調査会についてどのような議論を進めてほしい、どういう形で話を持っていってほしいと指示されているかということと、今後、党内の議論がどのような形で行われることを期待されているかについて伺いたい。

【代表】
まさに旧民主党結党以来、憲法に関しては常に中心になってまとめてきてくださった方が枝野さんですから、私も枝野さんには全幅の信頼を置いた上で調査会の会長をお願いしました。
ただ、改憲ありきであるとか、あるいは自民党の憲法改正草案がどうだとか、そういう前提は何も付けていません。前回おまとめになられた経緯も含めて、今、我が党に何が必要なのか、どういう議論をどういう形で進めていくのがいいのか、そこは丁寧に手順を踏まえて審議は進めていっていただきたいということをお願いしています。

○長時間労働・過労自殺問題について

【フランスRTL放送・ルジャンドル記者】
蓮舫さんは、電通の過労死自殺をどう思われるか伺いたい。

【代表】
クリスマスの日に、大切に育ててきたお嬢さんが(「仕事も人生も、とてもつらい。今までありがとう」と)メールをしてくるというのは、やはりおかしいですよね。しかも、その大手広告代理店はその前にも同じように過労死で労災認定されていますから、全くもってその教訓が生かされていない。これはもう、あってはならないことだと思っています。
この問題は、非常に深刻なものだと前々から認識を持っていましたので、今の国会におきましては長時間労働規制法案を既に提出しています。迅速に審議に入ってもらいたいと思います。「働き方改革」とおっしゃっている政府の方針には賛成します。
本当にせつない、つらくて、悲しくて、そういう思いを誰もしないで済むように、やはりこうした労災認定をされるような長時間労働をなくすための審議を積極的に行いたいと提案しているのですが、残念ながら今の政権は全然のんでくださらないことに対して、本当に「なぜなんだ」という思いがとても強いです。

○日露首脳会談・北方領土問題について

【「THE PAGE」・具志堅記者】
北方領土問題について、参議院予算委員会でも話をされていたかと思うが、あらためてお聞きしたい。12月にプーチン大統領が来られて、もしかすると北方領土問題に進展があるかもしれないという期待感がある中で、民進党としては、この北方領土問題というのはどういうところに着地するべきなのか、解決に向けてどういう方法で着地すればいいか、着地点はどうあるべきとお考えかお聞きしたい。

【代表】
これは予算委員会でも申し上げましたが、やはり4島の我が国への帰属を明確にすること、これがもう大前提だと思っています。その部分で、プーチン大統領が来られるわけですから、政府としても、やはりその前提を守っていただくべく努力をしてもらいたいと思います。

○TPP承認案の審議について

【NHK・花岡記者】
国会運営について伺いたい。先ほど国対委員長の部屋に安住淳代表代行と大串博志政調会長と代表が集まって、国会運営について意見を交わされたと思うが、先ほどの冒頭発言の中で、(政府・与党が)相当乱暴な委員会運営をしている、パリ協定の審議を優先させるべきだというご発言があった。一方で与党は、月内に委員会採決をして、(来月)1日にも本会議を開いてTPPを通すのではないかという構えも見える。民進党としてはやはり中央公聴会などを開いた上でやるべきで、月内の委員会採決は認められないという立場か。

【代表】
なぜ日程ありきで話が進んでいくのか、残念です。特に参考人から、遺伝子組み換え食品に関してや、国民の間で大変関心の高い食の安全についての意見等も聞いたばかりです。その審議をしっかりしていく。また、中央公聴会はもちろんなのですが、多様な方達の声を聞いて、国民の皆様方が納得のできる、でき得る限り政府には真摯に説明していただきたい。巨大与党ですから、その大きさは持ってもらいたい。本当にそこに尽きます。

○衆議院への鞍替え報道について

【産経新聞・山本記者】
複数の報道で、代表が次の衆院選で比例代表1位で出るのではないかという報道があったが、これについての受け止めと、事実関係等々を伺いたい。

【代表】
一切ありません。

※本文動画とも民進党HPより転載