【東京】「都議会には納税者、生活者の視点に立った仕事をちゃんとする人間が必要」関口太一公認候補予定者

蓮舫代表は24日夜、7月に実施される東京都議会議員選挙に立候補予定の関口太一(せきぐち・たいち)党公認候補予定者が世田谷区内で開いた決起集会でスピーチをした。

あいさつに立った蓮舫代表は加計学園の問題を取り上げ、安倍総理の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」が国家戦略特区として獣医学部を新設する過程で、「総理のご意向」などとする内閣府から文科省に伝えられたとされる内部文書について、今年1月まで文部科学事務次官だった前川喜平氏が「本物だ」と告発する記事が出回ることに言及。「私たちが国会で何度も確認を求めている案件だ。官房長官は『怪文書』だという。どちらが本当かはわからない。国会に来ていただこうではないか」と蓮舫代表は述べ、都合の悪いことは「怪文書」として切り捨てる政治ではなく、国会の場で国民の皆さんに真実を見てもらって、どの政党が国民のための政治を行っているのかを明らかにしていくことが重要だとした。

「だれのための国会なのか、だれのための政治なのか、同じことが都議会でもいえる」とも述べ、築地市場の豊洲移転について最終決定するのは都知事だが、知事の行政執行が正しいかをチェックするのは都議会だと述べ、都民の立場に立ってチェック機能を果たさなければならないと語った。「2元代表制の都政で、知事の決定で正した方がいいものには提案をする。それができるまっとうな議員を選ぼうではないか。行政をしっかりとチェックできる即戦力を選ばなければいけない。太一さんは即戦力で動ける」と述べ、都議会議員としての経験と実績は大きなものがあると語った。

関口公認候補予定者は、「私は都議会議員時代、豊洲移転に反対してきた。なぜかと言えば、土壌汚染のみならず豊洲は大規模な液状化現象を起こしているので地盤も緩い、そういう土地に4000億円もかけて豊洲に移転するのはもったいない。それだけの予算をかけて移転する先として豊洲が一番にふさわしいとは到底思えなかったので反対票を投じた」と振り返った。豊洲の問題をめぐって石原元知事の百条委員会で責任追及がなされたことにもふれ、「ただ都知事は独裁者ではないので東京都議会が議決をした範囲でしか都知事は仕事をしていない。つまり豊洲の問題も最終決定機関は議会だ。都議会が多数決によって賛成可決されて豊洲移転が決定したのだ」と説いた。豊洲の問題をめぐって都議会の責任追及はほとんどなされないなか、都議会議員選挙ではその追及もしていかないとならないと関口予定候補は語り、「業界や役所が決めた、業界から求められているといった発想で仕事をする人間ではなく、都議会では納税者の視点、生活者の視点に立った仕事をちゃんとする人間が必要」と訴えた。

集会には保坂展人世田谷区長、民進党からは落合貴之衆院議員、手塚よしお東京第5区総支部長が駆け付け、激励の言葉を寄せた。地元の中塚祥代、中村公太朗、藤井真尚、薗部誠弥各世田谷区議、愛知県からは河合洋介、鳴海康裕両愛知県議会議員、橋本ひろき、岡本やすひろ、小川としゆき、上園晋介各名古屋市議、小山昌子大府市議会が応援にかけつけた。

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