文化庁による「国語に関する世論調査」で、慣用句の意味が取り違えられ使われている傾向があることがわかりました。
『憮然として立ち去った』を「腹を立てている様子」と答えたのは70.8%で、本来の意味である「失望してぼんやりしている様子」と答えたのが17.1%。
『檄を飛ばす』では、「元気のない者に刺激を与えて、活気づけること」と答えたのが72.9%で、「自分の主張や考えを広く人々に知らせて、同意を求めること」と正しい意味で答えたのが19.3%。
『話のさわりだけ聞かせる』を「話などの最初の部分のこと」と答えたのは55%でしたが、正しい意味の「話などの要点のこと」と答えたのが35.1%。
他にも慣用句の言い方などが例示されていましたが、正直なところ、私も全く意味を取り違えていた言葉がいくつもあり、恥ずかしい限りです。
文化庁の調査では、子どもの時に家庭で言葉遣いを注意された人は全体の6割で、母親に注意されたのが63.4%なのに対し、父親に注意されたのは25.6%とありました。ちなみに、我が家では、夫が文章を書く仕事をしていることから、言葉の使い方については、私も子ども達と一緒になって注意を受けるほどです…。
ところで先日、大分県の教職員汚職事件のニュースを子ども達と一緒に見ていた時のことです。
「ママ、この事件って、先生が何したの?」
息子が訪ねてきたので、悪いことをしたかもしれないので調べているところだと説明すると
「え?何で?ご飯食べただけでしょ!?」
と、息子。娘と一緒によく聞けば
「だって、『お食事券』がどうのこうのって言ってるじゃん!」
一同大爆笑なのでありました。日本語は難しい。