2005年8月24日(水)
人口減少社会
政府の見通しより2年前倒しで人口減少社会が到来してしまう可能性が出てきました。
人口動態調査によれば。今年1月から6月で、亡くなられた方が生まれた子どもより多く、日本の人口は半年間で3万人も減少したことが明らかになりました。ただし、今年の冬場はインフルエンザの影響で亡くなられた方が多かったことや、昨年の下半期では出生数が死亡数を約7万人上回っていることなどを考えると、通年で人口が減少するかどうかはなお不明ですが、明らかなのは人口減少社会が今そこにある現実だ、ということです。
少子化に対応する社会保障制度の再構築が急がれます。特に年金制度に関しては抜本的改革をすぐにでも始めるべき時となっています。
自民党はマニフェストで、年金改革については「厚生年金と共済年金の一元化」を言われていますが、保険料未納率が5割に達しようかという国民年金制度と、恵まれている国会議員年金制度を廃止し、バラバラな制度全てをあわせた一元化の見直しを民主党は主張しています。どちらの制度が現実的かを国民の皆様に選択をしていただきたいと思っています。
今日はながつま昭さん、井上かずおさん、ふじた幸久さんの応援で都内を回っています。
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2005年8月23日(火)
ワンイシュー、ワンフレーズ
今日は目黒区、大田区、台東区で応援演説をさせていただいています。
メディアでは相も変わらず、劇場型政治の様子や自民党造反者の行方を子細に報道をされていますが、街に出て街頭演説をすると集まってくれた方々の政治への関心の高さ、そして首相が言われるように「郵政」だけの改革を期待しているわけではないことがよくわかります。
ワンイシューだけの政治では、これからの日本をどうやって立て直していくのかが見えません。私たち民主党は、国家公務員の人件費を2割削減、国直轄の大型公共事業を半減、特殊法人向け支出半減など徹底的な歳出見直しで10兆円の歳出をカットする公約を掲げました。無駄遣いを一掃し、その財源を持って、子ども政策、年金改革を押し進める方向を示させていただきました。一方、自民党もマニフェストを出されましたが、その大部分は数値目標さえも示していません。政治公約の持つ意味の重さをわかっていないのでしょうか。
今回の選挙で選ばれた衆議院議員の任期は最長で4年です。自民党の公認候補は、小泉首相と同じくワンイシュー、郵政賛成だけを選挙の争点にされているようですが、4年の任期全てを郵政に費やすのでしょうか。
さらにつぶやくと、仮に臨時国会の衆議院で、与党の郵政法案が可決されても、構成比が全く変わらない参議院で否決される可能性は全く払拭されていません。その場合は、また解散をされるのでしょうか。
政治は、ワンイシュー、ワンフレーズで説明ができるほど簡単なものではありません。
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2005年8月17日(水)
衆議院選挙マニフェスト発表
小泉劇場が止まりません。自民党の落下傘候補が次々に発表され、ライブドアの社長を始め、様々な方の名前が憶測としてあがりメディアを賑わせています。中でも、小池百合子さんを始め、料理研究家やら、選挙区を変える元衆議院議員やら、財務省の官僚やら、評論家やら。後から後から「刺客」として女性候補者も名乗りをあげています。話題性はあるかもしれませんが、この方たちからは何故、今、自民党なのかが全く見えてきません。郵政賛成を表面上言われていますが、これまでの自分のスキルの何をいかして、どんな国を作るために政治家になりたいのかが見えません。
郵政解散、と総理は言われましたが、郵政改革を実現すれば社会保障や人口減問題、景気、経済、外交、安全保障までも実現するのでしょうか。それとも今後も、重要法案が本会議で否決される見通しになれば、また解散なんでしょうか。
民主党は昨日、この選挙戦のマニフェストを発表しました。本当の意味での官から民へ。郵貯、簡保で買い支えている財投債を徹底的に見直すことを始め、抜本的な特殊法人改革を進め、無駄遣いをなくす公約を掲げました。郵政だけを問う選挙では、日本の抱える諸課題に対応はできません。
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2005年8月11日(木)
争点になるべき課題
郵政民営化法案に反対したいわゆる造反議員を公認しない。さらに、その選挙区に「刺客」(なんて古い言い回しなんでしょうか)を自民党公認候補として擁立する。そして、郵政法案の選挙後国会成立を公約にする。
小泉首相の一人愛憎劇が止まりません。テレビ番組ではもっぱら自民党内紛騒動が報道されています。
総選挙の争点は1政党が、また、総理が一人で決めることではありません。国民の切望する政治課題が争点になるべきです。景気、経済、年金をはじめとする社会保障制度、特殊法人改革、公務員制度改革、子どもの安全、少子化対策など、争点にしなければならない日本が抱える病巣は山積しています。
メディアは、いつまでも小泉劇場に踊らされていないで、本当に大切なことは何かという提案をしていただきたい、と考えます。
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2005年8月10日(水)
子ども達に伝えること
昨日は長崎に原爆が投下されてから60年でした。
式典の様子をテレビ画面で見ていましたが、献花される方々のそれぞれの思いがどれほど深いのか胸が痛みました。
長崎は夫の出身地でもあります。子どもたちにとっても馴染みの土地です。11時2分、家族で黙とうを捧げました。
戦争を体験していない私達の世代が、子ども達にどれほどその痛みを伝えられるのかわかりませんが、家族が伝えること、が教育だと信じています。
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2005年8月9日(火)
戦いが始まりました
昨夜の衆議院本会議での「解散」を受け、8月30日公示、9月11日総選挙に向けて各政党とも走り出しました。この1年、仲良くなった民主党の仲間から電話やメールが相次ぎます。応援に行けるかどうか現段階では不明ですが、勝利を信じて激励をしています。
解散から一夜明けて、やはり釈然としないものがあるのも事実です。わずか5票差とはいえ、衆議院で可決された法案が参議院で否決された、それも自民党内からの大量の造反者による結果を受けて衆議院を解散する。総理は、さらに、この選挙を「郵政解散」、とまで明言しています。総理のナルシスト的な独りよがりの思い、分裂ふくみの自民党、新党が出来るのかどうかもはっきりしない状態での選挙戦です。民主党の政権奪取に向けた熱い戦いが始まりました。多くの方の声援をいただきたい、とお願いします。
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2005年8月8日(月)
もっと大事なことがある
参議院本会議で、郵政民営化法案は否決されました。総選挙です。
「もっと大事なことがある」
総選挙で民主党が訴えるキャッチコピーです。
郵政、郵政。争点が政局にすり替えられた間に、厚生労働委員会で審議が始まった障害者自立支援法の審議はわずか6時間しか行われませんでした。この法案では、これまで精神、知的、身体障害者福祉の根拠法がバラバラだったものを1つの法律でまとめ、これまで応能(所得に応じた)負担で受けられていたサービス給付と医療負担において、一律1割負担を求める内容になっています。障害の度合いが大きければ大きいほど働くことが難しくなり、収入が限られる障害者の方々にとって到底受け入れられる法案ではありません。特に心臓病などを患っている子どもにとって、医療費の1割負担は数百万円単位の手術費が必要になってしまい、世帯の収入によっては手術が受けられなくなるおそれがあります。少子化対策と言いながら、障害を持った子どもを守ろうとしない法案です。民主党も私もこの法案には反対の姿勢で臨んでいました。解散総選挙になることで、この法案は廃案が決まります。この欠陥法案を、審議を通じて問題点を探れなかったことが悔やまれます。
他にも、景気・経済をどうするのか。中断している6カ国協議において日本の果たすべき役割をどうするのか。少子高齢化時代における社会保障制度はどのように立て直していくのか。この夏の酷暑で実感する温暖化対策、環境問題をどうやって解決していくのか。
山積する日本の課題。暑い日々の中での総選挙で、候補者と一緒に訴えていきます。
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2005年8月5日(金)
もはや政策ではなく
昨夜の各ニュース番組、今朝のワイドショーでは郵政解散に焦点を絞った特集が大きく組まれています。今朝見た番組では、参議院の自民党議員の動向がどうなるのかというVTRが流され、スタジオでは、賛成派、中間派、反対派と見られる議員の名前と顔写真が大きなパネルに貼られ、法案が否決される18人の造反が出るかどうかが話されていました。今日の朝刊各紙もまだ態度を明らかにしていない議員の動向が詳細に報道されていました。
もはや、郵政法案は政策ではなく政局です。この1週間、造反の可能性のある自民党の参議院議員には執行部からの「確認」が度重なっているようです。武部幹事長や竹中大臣は、この法案に関して党内の了承を得ている、と言われていますが、衆議院では51人の造反議員が出ました。参議院でも態度未定の議員を数えると20人から30人はいると言われています。とても党内で了承が得られた法案ではないことが明らかである上に、解散を盾に各所属議員の政治信条を覆そうという手法は政党としてどうなのか、と思います。
この数日、民主党内からも法案に賛成する10人もの造反者が出る、といった噂も流布されています。リストに名がのった議員とは笑いながら噂を一蹴していますが、民主党を揺さぶる噂まで流さなければいけないほど与党は切羽詰まっているのでしょう。
郵政法案が採決される参議院本会議は来週月曜日、8日の13時からと決まりました。民営化、官から民へ、とは名ばかりの法案に私は反対です。
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2005年8月4日(木)
天下り規制法
5日だ、8日だ、と郵政法案の採決が行われる参議院本会議日程がささやかれ、会館の廊下やエレベーターの中で会った顔見知りの議員同士で「賛成」か「反対」かなどを、なかば冗談ともとれない会話がかわされています。
郵政に隠れてしまっていますが、この間、道路公団の橋梁談合事件や、経済産業省の裏金問題など、霞ヶ関の役所がらみの疑惑が次々に報道されています。様々な公共調達にからんで、発注元の特殊法人や独立行政法人の職員が受注営利企業に天下ることで、談合などの不祥事の温床になっていることから、今日、「特殊法人等の役員職の関係営利企業への就職の制限に関する法律案」を民主党の議員立法で提出をし、記者会見を行います。
現行の天下り規制の対象は、国家公務員や公務員型の独立行政法人で、特殊法人等について天下りを規制する法律が存在しないことから、この法案を通すことで、特殊法人等に天下った役職員が、さらにその特殊法人等と関係の深い営利企業に就職することを規制できることから、不祥事を少しでも抑えることができると考えています。
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2005年8月2日(火)
この程度の改革
今日は参議院の郵政特別委員会で、総理出席の中間総括審議が行われています。午前中、質問に立った舛添要一議員は、各種世論調査で国民が望んでいる政策課題において「郵政」を挙げる人が少ないことや、郵便局がコンビニを併設したとしても都内で24時間経営が可能なのかどうかなど、誰もが感じる素朴な疑問についての質問を総理に投げかけましたが、その答弁で総理は
「この程度の改革で…」
と、何度か答えていました。
この程度の改革のために、国会を延長したのでしょうか。この程度の改革だから、景気や税制改革、アジア外交や少子化問題対策、社会保障問題などより最優先していると言うのでしょうか。ましてや、国会議員が自殺をしたことも郵政と関係があるのでは、と見る報道もあります。
言葉の揚げ足をとるわけではありませんが、郵政民営化改革を何より優先する理由や総理の理念を答えるべき場所で、「この程度」と発言してしまう小泉総理の郵政に対する思いを垣間見た気がします。
今日は、審議の様子がテレビで生中継されています。午後から民主党の3人の議員が質問に立ちます。どうぞ、一人でも多くの方に審議の内容、総理の答弁を見て、聞いていただきたいとお願いします。
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2005年8月1日(月)
花火大会
土曜日のことです。
隅田川の花火大会に招かれたので、子ども達と表参道で銀座線に乗り換え浅草へ向かいました。車内は比較的に空いていたので、子ども達を並ばせて座らせ、私は向かいの席に座りました。で、私は座った瞬間から10分ほどでしょうか、つい眠ってしまいましたが、ふと目覚めると、車内は花火大会に向かう人で満員です。私が起きたことに気付いたのか、隣に座っていた男性が
「あの。さっき、お子さん方が呼んでましたよ」
控えめに教えてくれました(なんていい人なんでしょう)。立っている乗客の間からのぞくと、どうやら2人は静かに本を読んでいます。ところが、隣の男性にお礼を言った矢先のこと。
「ままー。鼻血!!!」
息子は大量出血!急いで席を立ち、とりあえずハンカチを息子の鼻にあて、娘に荷物を持たせ、カバンの中を探ります。焦れば焦るほどティッシュが見つかりません。その時、隣に立っていた若いカップルが
「あのー。使いますか?」
ティッシュを差し出してくれました(なんて素敵なカップルなんでしょう)。
バタバタと鼻血処理をしている私を不憫に思ったのか、子ども達の隣に座っていた女性は
「あの。席変わりましょうか?」
席を譲ってくれようとしたのです(なんて優しい人の多い電車なんでしょう)。
そうこうしているうちに電車は浅草駅に到着。ホームには浴衣の女性があふれ、賑わっていましたが、私はすっかり嫌悪感。子ども達を放って眠ってしまったこと、何時でもどこでも鼻血を出す息子の鼻血グッズを忘れたこと。母親として反省。
声をかけて助けてくれた方々に心から感謝です。花火も素晴らしかったです。
母親の気持ちを知らずに無邪気に喜ぶ子ども達も可愛かったです。でも、嫌悪感が抜けないので、佐賀に長期出張に言っている夫に夜、電話をしました。
「だいたい、ムラ(夫)がいないから、いけない!!」
思いのたけをぶつけてすっきりです。何がなんだかわからない夫は
「俺?俺が悪いの?」
と言いつつも「ごめんごめん」と謝まされ、さぞかし理不尽だったでしょう。